物事は全体像を把握することから始まる。まずは広く浅く知ることを意識する。
事業を展開していくうえで、広い知識は不可欠である。最初から深く知る必要はないが、情報を収集することで、やがて点と点がつながる瞬間が訪れる。
重要なのは、最初から点を結ぼうとするのではなく、とにかく多くの点を増やす意識を持つことだ。
例えば、自社の財務諸表を作成するには簿記の知識が必要となる。製造業であれば、工業簿記2級レベルの知識が求められ、キャッシュフロー計算書を作成するには1級レベルの理解が役立つ。
このように、まずは知ることから始め、そこから徐々に知識を深掘りしていくことで、事業経営に大きなプラスとなる。
ただし注意が必要なのは、広く浅くばかりを追求すると、事業自体がコモディティ化してしまう点である。中小企業はニッチで尖ることを忘れてはならない。
広く浅く知識を得る姿勢と、事業で差別化を図る姿勢。この二つを混同しないように留意することが肝心である。
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