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富貴と道理

孔子の教えは、富貴そのものを否定するものではない。
ただし、それが道理を欠いたものであるならば、むしろ貧賤のほうが潔く、尊い。
富を得ようとする心は否定されるべきではないが、その過程において踏みしめる道が正しくなければ、得た富貴は虚しく、己を損なうに至る。
さればこそ、正しき道理にかなった富貴であれば、これを得るに何ら恥じることはなく、むしろ世の模範ともなり得る。
富と義は両立し得る。ただし、その順序を違えてはならぬ。

○孔子の言わんと欲する所は、道理を有た富貴でなければ、むしろ貧賤の方がよいが、もし正しい道理を踏んで得たる富貴ならば、あえて差し支えないとの意である。

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