MENU

すべてを委ね、ひたむきに歩む者は、迷わない

目次

■引用原文(日本語訳)

「一方、すべての行為を私のうちに放擲し、私に専念して、ひたむきなヨーガによって私を瞑想し、念想する人々、」
(『バガヴァッド・ギーター』第12章 第6節)

■逐語訳

一方――
あらゆる行為を私(神)に委ね、
私にひたすら専念し、
献身のヨーガ(バクティ・ヨーガ)に従い、
私のことを瞑想し、想い続ける者たちは……

(※この節は第7節につながる一文ですが、ここでは主語と行為の描写が中心です)

■用語解説

  • 行為の放擲(カルマ・サンニャーサ):行為の結果への執着を捨て、すべてを神に捧げる姿勢。
  • 私に専念(マイイ・ニヴェーシャヤ):神(クリシュナ)に完全に心を向け、他に心を分散させないこと。
  • ひたむきなヨーガ(アナンニャ・ヨーガ):他に頼らず、純粋に神に一途な心で行う修行。バクティ・ヨーガ(信愛の道)の核心。
  • 瞑想・念想(ディヤーナ・ウパーサナー):神の姿・徳・教えを深く思い、内なる心に宿す精神集中。

■全体の現代語訳(まとめ)

一方で、すべての行動の結果を神に委ね、心を完全に神に集中させ、誠実で揺るがぬ心(バクティ)によって神を想い続ける者たち――そうした人々は、真にヨーガを生きる者である。

■解釈と現代的意義

この節は、「行動をしながら、心は完全に信念(神)に預ける」という生き方を称えています。
現代の私たちにとって、それは「最善を尽くしつつ、結果には執着せず、信念に従って生きる」という姿勢にあたります。
また「ひたむきさ」「一貫性」「全的な集中」は、あらゆる分野で成功の鍵となる要素です。

■ビジネスにおける解釈と適用

観点適用例
意思決定結果に過度に執着せず、「信じる理念に基づいた判断」を下すことで、ぶれないリーダーシップが発揮される。
行動と思考の一貫性思考・信念・行動を一致させることで、説得力と信頼感のある人物となる。
集中と没頭一つの使命や目的に集中して動き続ける姿勢は、持続的成果と強い自己成長を生む。

■心得まとめ

「信念にすべてを委ね、ひたむきに歩み続けよ」
すべてを神(または信じる価値)に預け、心を分散させず、一途に思い続ける――この姿勢こそが、迷いや混乱を超えて前に進む力を与えてくれる。
ビジネスにおいても、「理想への献身」と「行動の継続」が、やがて結果を生み出す最も確かな道である。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次