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善き道は、清めて歩むことで身につく


目次

📜引用文(第七章 第十二)

一二*
(悪いことを言わぬように)ことばを護り、
心でよく慎しみ、身体で悪いことをするな。
この善き行為の道を浄めて、聖者の説きたまうた道を体得せよ。

※以上、第七章「善い行ない」


🔍逐語訳

  • ことばを護り:虚言・悪口・粗暴な言葉・無意味な話を避け、誠実な語りを保つ。
  • 心でよく慎しみ:怒りや貪りなどの悪念を起こさず、気づきと平静を保つ。
  • 身体で悪いことをするな:暴力や破戒、害を与える行動を慎む。
  • 善き行為の道を浄めて:行為の道(=生き方)を清める、つまり繰り返し実践して習慣化し、自分の人格の中にしみ込ませていく。
  • 聖者の説きたまうた道を体得せよ:仏や悟りを開いた聖者が説いた教え(八正道・四諦など)を、知識ではなく実践により自分のものとする。

🧩用語解説

  • 護る(サンヴァラ):抑え込むのではなく、内面から制御し、外に悪しき結果を出さないようにすること。
  • 浄める(ヴィソッダナ):一時的な抑制ではなく、行為・思考・習慣の奥深くまで清め、安定した人格へと変容させる修行。
  • 体得(パティパッダ):知識として知るのではなく、「生きることとして実践し、身につける」こと。

🧘‍♂️全体現代語訳(まとめ)

悪いことを言わぬように、ことばを慎重に保ち、
心には怒りや欲を持たず、常に慎み深く、
身体でも他者を傷つけるようなことはしてはならない。
このようにして善き生き方を日々清めていくことで、
聖者たちが説いた悟りの道を、真に自分のものとすることができる。


📖解釈と現代的意義

この節は、仏教の実践の核心を簡潔かつ実践的に表現しています。
**「知っている」ことよりも、「清めてゆくこと」**が大切だと説いているのです。
つまり、善い言葉・善い思い・善い行動を一つひとつ日常で意識し、
積み重ねていくことでこそ、教えは「理念」から「人生の型」へと昇華します。

この教えは、現代の私たちにとっても、内面の成熟と実行力のバランスを取る道しるべになります。


💼ビジネスにおける応用

視点適用例
リーダーシップの模範自らの言葉・態度・行動を律してこそ、部下や同僚に信頼されるリーダーになれる。
企業倫理の体現社訓や理念を掲げるだけでなく、日々の業務を通して「体得」し、行動に落とし込む必要がある。
個人ブランディング清らかな言葉づかい、節度ある行動、誠実な考えを実践する人は、周囲から高い評価と信頼を受ける。
持続可能な自己成長一気に変わるのではなく、「少しずつ清める」ように習慣を変えていくことで、確かな自己変革が可能になる。

🧭心得まとめ(座右の銘風)

「善き道は、一つひとつ清めてゆくもの」
悪しき言葉を捨て、
心に慎みを湛え、
行いを正してゆく。
その積み重ねが、
聖者の道を、あなたの道に変えてゆく。

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