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【4-21】欲なき行為は、責任にして解脱なり

目次

◆第4章 第21節による心得

●原文引用

「願望なく、心身を制御し、すべての所有を捨てた人は、ただ身体的行為をなしつつ、罪に至ることはない。」(第4章 第21節)


●逐語訳(一文ずつ訳す)

  • 「願望なく」
     → 欲望や利己的な意図を持たずに、
  • 「心身を制御し」
     → 感情・思考・行動をよく管理し、内面的にも外面的にも自制している者は、
  • 「すべての所有を捨てた人は」
     → 財産や地位、名声などの執着を手放した者は、
  • 「ただ身体的行為をなしつつ、罪に至ることはない」
     → 日常的な行為(労働や責務)を行っていても、その行為に自己中心的な動機がなければ、罪(カルマ)を生むことはない。

●用語解説

  • 願望(kāma):私的な欲求、利己的な欲。
  • 心身の制御(niyamya cetasā śarīram):内面と身体のコントロール。
  • 所有の放棄(parigraha-tyāga):物質的・心理的な執着の手放し。
  • 罪(pāpa):霊的障害、カルマ的束縛。

●全体の現代語訳(まとめ)

欲望を抱かず、心と身体を自律的に制御し、すべての執着を捨てた人は、たとえ日々の行為を続けていても、それによって悪しき影響を受けることはない。


●解釈と現代的意義

この節は、「行為そのものが悪ではなく、その動機と執着が問題である」という重要な哲理を伝えています。世俗的な活動をしながらも、内面的な欲や執着を離れている人は、霊的に自由であると説きます。


●ビジネスにおける解釈と適用

視点解釈・応用
動機の透明性欲望でなく、目的意識や利他性をベースにした行動が、信頼と安定を生む。
自己制御力の育成メンタルヘルスや感情のコントロールは、長期的成果につながる。
執着を手放す姿勢物や肩書にとらわれず、役割に集中する働き方の推進。

●ビジネス用の心得タイトル

「」


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