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真の偉大さとは、揺るがぬ本質への信と愛に生きること


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■引用原文(日本語訳)

しかし、偉大な人々は神的な本性に依存し、
私を不変なる万物の本初であると知って、
一心に私を信愛する。
(『バガヴァッド・ギーター』第9章 第13節)


■逐語訳(一文ずつ訳す)

  • しかし、偉大なる人々(マハートマーたち)は、
  • 神的な性質(ダイヴィー・プラクリティ)に依拠し、
  • 私(バガヴァーン)を、万物の始まりであり、不変の存在であると理解し、
  • 全身全霊で私を愛し、信じ、専念する。

■用語解説

  • 偉大な人々(マハートマーナハ):霊的に目覚め、真理に根ざして生きる人々。物質ではなく精神の高みに価値を置く存在。
  • 神的な本性(ダイヴィー・プラクリティ):純粋で慈悲深く、利他的で調和的な性質。サットヴァ的な霊的気質。
  • 不変なる本初(アヴィヤヤム・アーディブータム):すべての存在の源でありながら、変わらぬ永遠の実在。
  • 信愛する(バジャティ):崇敬・信頼・愛・専念を込めた深い帰依の行為。

■全体の現代語訳(まとめ)

一方で、真に偉大な人々は、
清らかで神聖な性質に根ざして生き、
この世界の不変なる根源である私(神)を深く理解して、
誠実に、全身全霊で私を敬い、愛し、信じて生きている。


■解釈と現代的意義

この節は、「偉大さとは地位や能力ではなく、真理に根差し、愛と信頼をもって生きる姿勢にある」と教えています。
真に成熟した人は、自己を超えた本質(神・理念・真理)を理解し、それに身を委ねている。
その生き方は、安定し、穏やかで、力強く、他者の模範となるものです。
現代においても、自己中心ではなく、「本質を見据えて生きるリーダー」が真に求められています。


■ビジネスにおける解釈と適用

観点適用例
ビジョンの信念偉大なリーダーは、自社の理念や社会的使命といった「不変の本質」に根ざして行動する。
調和的リーダーシップ神的性質=利他・正直・公正を持ち、組織に調和と信頼をもたらす人が尊敬される。
信と愛に基づく経営経済的成果だけでなく、人・社会・未来への愛と責任を持って経営する姿勢が、持続的成功をもたらす。
継続的なモチベーション短期的な成果ではなく、「なぜこの仕事をするのか」という根本への信念が、持続する力を与える。

■心得まとめ

「真に偉大な人は、揺るがぬ本質に生きる」

肩書や成果でなく、
真理への理解と、そこへの信と愛が、その人の真価を決める。
神的な本性とは、調和・誠実・愛・謙虚さであり、
それを実践する人こそが、他者を導く光となる。

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