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時は止まらない。だからこそ、前を向いて生きていく

ある日、孔子が川のほとりに立ち、水の流れをじっと見つめながら、静かにこうつぶやいた。

「逝く者は斯(こ)の如(ごと)きかな——
まるでこの川の流れのように、
昼も夜も、ひとときも止まることなく、すべては流れ去っていくのだ」

この「逝く者」とは、時の流れ、人生、そして過ぎ去るすべてのものを指している。
孔子はこの一言で、時の儚さと尊さ、そして受け入れる覚悟を語っている。

過去は流れ去るもの。悔やんでも戻ってはこない。
だからこそ、今を大切にし、流れの先にある未来を信じて進むしかない

時間は止まらない。けれど、自分の心の持ち方は選べる。
この章句は、流れにのまれず、流れを理解して歩む姿勢を教えてくれる。


原文(ふりがな付き)

「子(し)、川(かわ)の上(ほとり)に在(あ)りて曰(いわ)く、逝(ゆ)く者(もの)は斯(こ)の如(ごと)きかな。昼夜(ちゅうや)を舎(お)かず。」


注釈

  • 逝く者(ゆくもの)…時間・人生・過去など、戻らないものすべての比喩。
  • 斯の如き(このごとき)…この川の流れのように、という例え。
  • 昼夜を舎かず(ちゅうやをおかず)…昼も夜も、片時も止まることなく流れていく。
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