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真理から遠ざかる者の特徴


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■原文

悪をなす迷える最低の人々は私に帰依しない。その知識は幻力に奪われ、阿修羅的な状態*に止まる。
(第7章・第15節)


■書き下し文

悪をなす、迷える卑しき人々は、我に帰依せず。かれらの知識は幻力に奪われ、阿修羅の性にとどまれり。


■現代語訳(逐語/一文ずつ)

  • 悪をなす迷える最低の人々は私に帰依しない。
     → 悪をなす者、迷妄に陥った卑しき者たちは、私(神)に帰依しない。
  • その知識は幻力に奪われ、阿修羅的な状態に止まる。
     → 彼らの知性・知識は神の幻力(マーヤー)によって奪われ、阿修羅のような性質(無明・傲慢・自己中心)にとどまる。

■用語解説

  • 幻力(マーヤー):神のもつ迷妄の力。真理を覆い隠し、世界を錯覚させる力。
  • 阿修羅的な状態(アスラ・バーヴァ):傲慢・欲望・嫉妬・無信など神性に反する心性を指す。
  • 最低の人々(ナラーダマ):徳や真理から最も遠ざかった人々。

■全体の現代語訳(まとめ)

悪事を行い、迷妄に陥った最低の人々は私に帰依せず、知性を幻力に奪われ、神に敵対するような阿修羅的な心の状態にとどまっている。


■解釈と現代的意義

信仰や真理への意志がない者は、自らを閉ざし、傲慢と無知に陥る。自己中心の生き方は、結果的に魂の成長を妨げる。


■ビジネスにおける解釈と適用

  • 悪しき動機では本質に到達できない
     → 欺瞞や搾取を目的にした行動は、やがて組織や自身を破滅へと導く。帰依とは、正義や価値への忠誠心である。
  • 傲慢や独善は判断を曇らせる
     → 幻力に奪われた知性とは、バイアスに満ちた視野狭窄な状態。誠実な意図と謙虚な姿勢が、本質への道を開く。
  • 「悪をなす者は成功できない」という信念が倫理を支える
     → 利益よりも徳を優先するマネジメントが、持続可能な成長を生む。
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