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一体観に生きる者は、どこにいても神のうちにある


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■引用原文(日本語訳)

一体観*に立って、万物に存する私を信愛する者、
そのヨーギンは、いかなる状態にあろうとも、私のうちにある。
―『バガヴァッド・ギーター』第6章 第31節


■逐語訳(一文ずつ)

  • 万物に存在する私を
  • 一体観に立って(等しく)愛する者、
  • そのヨーギンは、
  • どんな状態にあっても、私(神)のうちにある。

■用語解説

  • 一体観(サマダルシナ):全存在において平等を見る認識。「差別なきまなざし」「同一視の智慧」とも訳される。
  • 信愛する者(バクティマー):神に対する愛と帰依を持つ者。理知だけでなく、心から神に結びつく人。
  • いかなる状態にあろうとも(サティ・アピ):どのような環境・境遇・心境であろうとも。
  • 私のうちにある(マイ・ヴァセーティ):「神の中にある」とは、守られ、導かれ、融合している状態を意味する。

■全体の現代語訳(まとめ)

すべての存在に宿る私(神)を、平等のまなざしで愛する者は、
その人がどんな状態にあろうとも、常に私のうちにある。


■解釈と現代的意義

この節は、「外的な状況」や「社会的立場」に関係なく、本質を理解し愛する心がある者は、常に神(真理)の懐にいることを述べています。
ヨーギン(修行者)は、平等なまなざしと愛によって、どのような状況においても「神との一体性=本質との接続」を保てるのです。

これは「一体観」と「信愛」という両輪の力によって、永続的なつながりが保たれるという強いメッセージでもあります。


■ビジネスにおける解釈と適用

観点解釈と応用例
マネジメント組織内のすべてのメンバーを平等に見つめ、どの立場にも愛を注げるリーダーは、信頼され、組織全体と調和する。
ブランド理念顧客・取引先・地域社会など、あらゆるステークホルダーに対して一貫した価値観と愛情をもって接すれば、常にブランドの「核」に立ち返れる。
危機対応状況が悪化しても、一体観と信念を持ち続ける組織は、軸がぶれず、価値ある選択を保てる。
顧客関係すべての顧客に「同じように神が宿る」との視点を持つと、特別扱いも偏見もなく、誠実なサービスができる。

■心得まとめ

「状況を問わず、真のつながりは揺るがない」

人を選ばず、差をつけず、
すべてに尊さを見出し、心から愛する者は、
どんな状況にあっても、道から離れることはない。

本質と結びつく者は、変わらぬ中心を持ち、
外の変化に動揺せず、内に静けさを保ち続ける。

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