信は万事の本

商業道徳の骨髄にして、経済社会を支える最も根本的な力――それが「信」である。
信なきところに取引は成り立たず、信を失えば、事業も経済も国もまた崩れる。
この信の威力は、ただ一国にとどまらず、国家を超えて世界的な秩序と連帯を支える柱であり、まさに至大の影響を持つ。
ゆえにこそ、我ら商業に携わる者すべてが、「信は万事の本なり」との信念を深く胸に刻み、日々の営みに誠実と責任をもって臨まねばならぬ。
一信あれば、万難に敵し、信を守るところにこそ、商業の真の力が宿る。
この精神が広く商業界に徹し、経済の根幹を堅固に支えることは、今日において緊要中の緊要事といえる。
信を軽んずることなかれ。信をもって立つ者こそ、商道の正統にして、未来を拓く礎である。

○商業道徳の骨髄にして、国家的、むしろ世界的に直接至大の影響ある、信の威力を闡揚し、わが商業家のすべてをして、信は万事の本にして、一信よく万事に敵するの力あることを理解せしめ、もって経済界の根幹を堅固にするは、緊要中の緊要事である。