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光り輝く者たち――だが、ブッダは昼夜を超えて輝く


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📖 引用原文(『ダンマパダ』第33章 第74偈)

太陽は昼にかがやき、月は夜に照し、武士は鐙を着てかがやき、バラモンは瞑想に専念してかがやく。しかしブッダはつねに威力もて昼夜に輝く。
―『ダンマパダ』第33章 第74偈


🔍 逐語訳・用語解説

用語解説
太陽・月時間帯ごとに役割を果たす自然の象徴。
武士(刹帝利)王族や戦士階級。外的な威厳と権力の象徴。
鐙(あぶみ)武士の装飾や武装の一部。外面的な輝き。
バラモン精神修行者。瞑想による内的な輝きを意味する。
ブッダ悟りを開いた者。「つねに輝く」とは、昼夜を超えた普遍的な智慧と慈悲の放射を意味する。
威力(テージャス)精神的な光輝・超越した徳。

🗣 全体の現代語訳(まとめ)

自然界には、昼に輝く太陽があり、夜を照らす月がある。
武士はその装備と行動により輝き、バラモンは瞑想に没頭することで光を放つ。

だが、ブッダ――真に覚りし者は、
昼夜・役割・階級・条件を超えて、永続的な「徳と智慧の光」を発し続ける存在である。


🧭 解釈と現代的意義

この偈は、「相対的な価値」と「絶対的な価値」の違いを明示しています。
太陽や月の光が時間に制限され、武士やバラモンの光が職務に依存する一方、
ブッダの輝きは「時間・役割・外的装飾・称号」などに縛られない。

私たちが目指すべきは、「条件付きの輝き」ではなく、
内面からにじみ出る智慧・慈悲・人格の光――それは昼夜に関係なく、常に周囲を照らし得るのです。


🏢 ビジネスにおける解釈と適用

観点現代的応用
役職や肩書に依存しない価値部長・社長という肩書きで輝くのではなく、人格・思考・行動の質で光を放つ人こそ、真のリーダーである。
条件付き評価からの脱却売上や結果など、外的評価だけに頼る「昼夜の輝き」ではなく、人間性・貢献・知恵で普遍的な信頼を得る。
本質的リーダーシップ見かけではなく、どんな状況・時刻・相手に対しても誠実・公平・思慮深い対応ができる者が「常に輝く」人。

💡 感興のことば:心得まとめ

「地位が輝きをもたらすのではない。人格こそが真に人を照らす」

太陽は昼に、月は夜に、武士は武具に、バラモンは瞑想に――
それぞれの「条件」がその輝きを支えている。

だが、真に尊い存在――ブッダ――は、
昼も夜も、どんなときにも、誰に対しても、
その智慧と慈悲によって輝き続ける。

我々もまた、名刺や装いに依らず、
自らの心の磨きと実践によって、
「常に輝く人」を目指そう。

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