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八つの原理に宿る神の物質的本性


目次

■原文

地、水、火、風、虚空、意(思考器官)、思惟機能、自我意識*。
以上、私の本性(物質的原理)は八種に分かれている。
(第7章・第4節)


■書き下し文

地、水、火、風、虚空、意(思考器官)、思惟機能、自我意識。
以上の八つに、我が本性(プラクリティ)は分かれている。


■現代語訳(逐語/一文ずつ)

  • 地(ち):固体の性質
  • 水(すい):液体の性質
  • 火(か):熱とエネルギー
  • 風(ふう):運動・活動の原理
  • 虚空(こくう):空間
  • 意(こころ):思考器官としての心の働き
  • 思惟機能(ブッディ):判断・識別する知性
  • 自我意識(アハンカーラ):自分という感覚

→ これらはすべて、私の物質的本性を構成する八つの要素である。


■用語解説

  • 物質的原理(プラクリティ):宇宙を構成する根本的な物質要素。
  • 意(マナス):感覚器官から情報を集める中間的思考機能。
  • 思惟機能(ブッディ):判断し、知的に認識する力。
  • 自我意識(アハンカーラ):「私」という意識、エゴ。

■全体の現代語訳(まとめ)

私の物質的本性は、地・水・火・風・空間という五大要素と、意・知性・自我という内的器官を含めた、八つの要素に分かれている。


■解釈と現代的意義

この節は、宇宙および人間存在を構成する基本要素を明らかにしている。自然と精神は分離しておらず、どちらも「神の性質」として統合されている。人間の思考やエゴすらも、神の原理の現れであると認識することが、精神修養の出発点となる。


■ビジネスにおける解釈と適用

  • 事象の背後にある「構成原理」を理解せよ
     → 表層ではなく、「地・水・火・風・空・心・知・我」という構成を把握すれば、複雑な問題も整理できる。
  • 人間の判断や感情も「原理」として捉える
     → 思惟機能(知性)と自我(エゴ)もまた、制御と活用の対象となり得る。
  • 組織の構造や経営資源も八原理に例えることで体系化が可能
     → 物質資源(地水火風)と精神資源(知性・意志・理念)を統合的に活用せよ。
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