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すべての存在に神性を見る心を持て


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■引用原文(第11章 第15節)

アルジュナは言った。
「おお神よ、私はあなたの身体の中に、
あらゆる神々を見ます。
さらに、あらゆる種類の生き物たちの群れを見ます。
蓮華に坐す創造主・梵天を見ます。
すべての聖なる仙人たちや、神聖な蛇たち(ナーガ)をも見ます。」
—『バガヴァッド・ギーター』第11章 第15節


■逐語訳(一文ずつ訳す)

  • アルジュナは言った:
  • 「おお神よ、私はあなたの宇宙的身体の中に、
  • 諸神(デーヴァたち)を見ます。
  • あらゆる種類の生命体の群れを見ます。
  • 蓮華に坐した梵天(創造主)を見ます。
  • 偉大な聖仙たちや、神聖な蛇たち(ナーガ)も見ます。」

■用語解説

用語解説
神々(デーヴァ)ヴェーダの神々。自然・力・徳など宇宙の法則の一部を象徴する存在。
生類の群れ動物・人間・精霊など、森羅万象に存在するすべての生きとし生けるもの。
梵天(ブラフマー)創造神。蓮華に坐す姿は宇宙の創造原理・始まりの象徴。
聖仙(リシ)真理を悟り、神と通じる聖なる賢者たち。知恵と霊性の象徴。
神的な蛇(ナーガ)精霊的存在。大地・水・知識の守護者として神聖視される。

■全体の現代語訳(まとめ)

アルジュナは、自身の前に現れたクリシュナの宇宙的身体の中に、神々、あらゆる生命、創造の主である梵天、聖なる賢者、神的な蛇など、
世界のあらゆる構成要素を目撃する。それは、あらゆる存在が一つの神的本体に内包されているという、深い直観的理解を意味する。


■解釈と現代的意義

この節は、「すべての存在は神の顕れであり、神はすべての中に宿る」という真理を表しています。
人間、動物、自然、神々、創造主までもが、一つの本体――すなわち**宇宙的意識(神)**の中に存在している。
これは他者を尊重する根拠であり、多様性と統一の哲学的土台となります。


■ビジネスにおける解釈と適用

観点適用例
インクルージョン社内外のあらゆる立場・役割・文化の違いを「すべて意味ある存在」として尊重する。
全体視点の経営顧客・社員・取引先・株主・社会――すべてを包含した視座で判断・行動するガバナンス。
リーダーの観察力一人ひとりの中に可能性・神性を見る視点を持つことで、人材の力を引き出せる。
プロダクト思想自然・人間・文化・歴史など、多様な要素を含んだ「普遍性ある価値」を製品に反映する意識を持つ。

■心得まとめ

「一切の存在に、尊さを見出す者が真のリーダーである」

人・動物・神・精霊・自然――それらすべては分離しているようでいて、
実は一つの「命の大元」の中に共存している。
ビジネスにおいても、取引先、従業員、顧客などを単なる「役割」で見るのではなく、
その背後にある「意味ある存在」として捉え、敬意をもって向き合うことが、信頼と成果を生み出します。
真理を観た者は、すべてに敬意を払う――それがアルジュナの目覚めであり、我々の理想です。

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