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【4-37】知は過去を焼き尽くす火である

目次

◆第4章 第37節による心得

●原文引用

あたかも燃火が薪を灰にするように、知識の火はすべての行為(業)を灰にするのである。(第4章 第37節)


●逐語訳(一文ずつ訳す)

  • 「あたかも燃火が薪を灰にするように」
     → 燃え盛る炎が薪を焼き尽くして灰に変えてしまうように、
  • 「知識の火はすべての行為(業)を灰にするのである」
     → 真理の知識という火は、過去のあらゆるカルマ(業)を消滅させる。

●用語解説

  • 燃火(アグニ):ここでは「強い力で変容させるもの」の象徴。浄化の力。
  • 薪(ダール):人間の行為(カルマ)や欲望、過去の罪のたとえ。
  • 知識の火(ジュニャーナアグニ):無知を焼き尽くす霊的な智慧の力。
  • 業(カルマ):過去の行為とその結果の累積。輪廻の因でもある。

●全体の現代語訳(まとめ)

燃える火が薪を灰にするように、真理の知識という火は、人のあらゆる行為(カルマ)を消し去る。


●解釈と現代的意義

この節は、「知識は過去を超越させる力である」と説いています。知識とは単なる情報ではなく、真理を見抜く洞察と、自己を深く理解する智慧です。

カルマ(過去の行為)は人を縛るものですが、真の知識によってその影響を解き放つことができるという、インド哲学の核心的思想が語られています。


●ビジネスにおける解釈と適用

視点解釈・応用
知識の浄化力誤った行動や判断も、学びによって改善・昇華される。
問題の根本解決対症療法的な行動よりも、根本原因を理解する知見が最も効果的である。
組織変革正しい理解があれば、過去の惰性や慣習を捨て、新しい方向に進むことが可能になる。

●ビジネス用の心得タイトル

「知は過去を焼き尽くす火である」
――真の理解が、過去の誤りや限界を超えさせる


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