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あらゆる光輝は神の一端


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■原文(日本語訳)

「いかなるものでも権威があり、栄光あり、精力あるもの、それを私の威光(光輝)の一部から生じたものと理解せよ。」
(第10章 第41節)


■逐語訳(一文ずつ)

  • yat yat vibhūtimat sattvaṁ śrīmad ūrjitam eva vā
     → どのような存在であれ、威光を備え、栄光があり、力強さを有するものは、
  • tat tad eva ava gaccha tvaṁ mama tejaḥ-saṁbhavam
     → それすべてを、私(神)の光輝(テージャス)から生じたものと、あなたは理解せよ。

■用語解説

  • vibhūtimat(威光ある):神的な栄光、輝きに満ちた性質。
  • sattvam(存在、存在物):個々の存在、もの、現象。
  • śrīmat(栄光ある):尊厳・繁栄・美を備えたもの。
  • ūrjitam(精力ある):力強い、活動力に富む。
  • tejaḥ-saṁbhavam(光輝からの生じ):神的な光、エネルギーから生まれたこと。

■全体の現代語訳(まとめ)

「どのような存在であれ、威光・栄光・精力を備えているなら、それはすべて私(神)の光輝の一部から生じたものであると知れ。」


■解釈と現代的意義

この節は、世にあるすべての「優れたもの」は神性の現れであると説いています。
すなわち、

  • 権威(リーダーシップや統率力)
  • 栄光(美しさ、気品、尊さ)
  • 精力(行動力、創造力)

これらすべては偶然の産物ではなく、根本的には神の本質が一部顕れたものであるという考えです。

つまり、「優れたものに出会ったとき、それは神の栄光の反映である」と敬意をもって受け取るべきだという、畏敬と感謝の哲学が込められています。


■ビジネスにおける解釈と適用

観点ビジネスへの応用例
権威・栄光・精力卓越したリーダー、名品、優秀な社員などに現れる力は「仕組まれた才能」ではなく、深い力の反映と見る。
本源はひとつあらゆる成功の背後には共通の“源泉(価値・精神)”がある。流行や偶然ではなく、根を重視する思考を持つ。
謙虚と尊敬の精神「自分の手柄」だけでなく、チーム・社会・自然の力の一部として成果を捉えることで驕りを避ける。

■心得まとめ

「優れたものに、神の一端を見る」

権威ある者に、
美しさに、
力強さに、

私たちは、**その背後にある“本質の光”**を見ることができる。

それは偶然の産物ではなく、
神的な力の“断片”であり、
私たちが敬意を払うに値する存在である。

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