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勇気は鍛えねば育たぬ、身と心に力を養え

正義を貫くには、勇気が要る。
しかしその勇気は、一朝一夕に身につくものではない。

声高に正しさを唱えるだけでは、
いざというときにその言葉は空しくなる。
正義とは、行う力をもってこそ意味を持つ。

その力を支えるものが、日頃の鍛錬である。

まず、肉体を鍛えよ。
身体が弱く、すぐに疲れ、怯むようでは、
勇気は内に燃えても、外に現れることはない。

寒さにも暑さにも耐え、
困難においても倒れぬ身体をつくることは、
心の土台となる。

だが、それだけでは足りぬ。
勇気とは、身体の強さだけで生まれるものではない。

己の心を省みよ。
正しさとは何か、
なぜそれを貫こうとするのか、
自分の内に問い続けることで、
動機は澄み、決意は深まる。

この内省を日々重ねた者は、
いざという時に迷わず立てる。
外に求めず、内に根を張った勇気こそが、
真に人をして正義を行わしめる。

身体を鍛え、心を省みる。
この両者の修養が揃ってこそ、
勇気は育ち、
正義は実行される。

○正義を断行する勇気は如何にして養うかと言えば、平生より注意して、まず肉体上の鍛練をせねばならぬ。……勇気の修養には、肉体上の修養とともに、内省的の修養に注意せねばならぬ。

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