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己を立てて、世を進めよ

人はまず、一身を立てねばならぬ。
食を得、家を持ち、学び、技を磨き、
自立した人間として世に処することは、
生きる者の第一の務めである。

しかし、それに止まってはならぬ。
己一人が富み、己一人が満足していても、
世の中が荒んでおれば、
その幸福は長く保つものではない。

ゆえに、己を立てると同時に、
社会に尽くす志を持たねばならぬ。

何らかのかたちで、世の中を一つでも良くすること、
小さくとも善事を一つでも多く積むこと、
それが真に世に処する者の道である。

己の仕事が人を喜ばせ、
己の言葉が人を励まし、
己の行動が社会の一隅を照らすならば、
それこそが、生きる意味の根であり柱である。

善を殖やすこと。
それは道徳や宗教にとどまらぬ。
商いもまた善であり、
教育もまた善であり、
一日一善の心がけもまた、確かに善である。

進歩とは、便利になることだけではない。
心が磨かれ、人と人とが支え合い、
共に栄えることが真の進歩である。

人の世に生きる以上、
己の成長とともに、社会の進展を図るべし。
その意念こそが、志ある者の常の心得である。

○およそ世事に処するに方っては、一身を立つると同時に社会のことに勤め、能う限り善事を殖やし、世の進歩を図りたいとの意念を抱持している。

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