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語るに慎むべきことがある。それは命と心に関わる領域

孔子は、普段は率直に語る人物であったが、ある分野についてはことさら慎重だった。
それは「宗教的儀礼」「戦争」「病気」の三つである。
これらは人の命や心、運命に深く関わるものであり、軽々しく語るべきではないと孔子は考えた。
だからこそ、これらの話題に対しては言葉を控え、深く敬意をもって向き合った。
知識や論理を超えた領域には、沈黙と慎みという美徳がある。


原文・ふりがな付き引用

子(し)の慎(つつし)む所(ところ)は、斎(さい)と、戦(せん)と、疾(しつ)。


注釈

  • 慎む所 … 自ら進んで語ることを避け、慎重な態度を取る領域。
  • 斎(さい) … 宗教的な儀礼や祭祀。神聖な行為に対して身心を清めて臨むこと。
  • 戦(せん) … 人命を左右する重大事。軽々に語るべきでないとする孔子の立場。
  • 疾(しつ) … 病気。人の生死や苦痛に関わる問題として、慎重さが求められる。
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