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たゆまぬ精進は、涅槃への道しるべ


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📖 原文引用(日本語訳)

このように、昼夜に熱心につとめはげみ、
むことなく暮しているならば、
その人は堕落するはずはなく、
すでにニルヴァーナの近くにいる。

――『ダンマパダ』第六章「戒しめ」第七節


📝 逐語訳

  • 日も夜も変わらず、真剣に努力し、
  • 倦まずたゆまず、精進を続ける者は、
  • 誘惑や怠惰による堕落とは無縁であり、
  • すでに**涅槃(ニルヴァーナ)**という悟りの境地に限りなく近づいている。

🧩 用語解説

  • 熱心につとめはげむ(精進):怠けず、継続的に努力を重ねること。仏教における六波羅蜜の一つ「精進波羅蜜」に通じる。
  • むことなく(倦まず):困難があっても心折れず、継続する姿勢。
  • 堕落:道を外れ、怠惰・欲望・無明(無知)に流されること。
  • ニルヴァーナ(涅槃):煩悩の火が静まり、苦しみのない究極の安らぎの状態。悟りの完成。

🪞 全体現代語訳(まとめ)

日々を精進し、怠らずに努力を積み重ねる者は、自然と悪に流されることなく、悟りの境地――心の完全なる自由と安らぎ――に近づいていく
悟りは遠くの理想ではなく、日々の継続的な努力の中に育まれるものであるという、強くやさしい真理が語られている。


🌏 解釈と現代的意義

この句は、「継続は力なり」という教えの仏教的表現であり、一瞬の才能よりも、絶え間ない努力が人格と結果を築くという人生哲学を示しています。
また、「堕落しない」とは、単に道徳を保つだけでなく、精神的に腐らず、清々しさを保つ生き方を意味するともいえるでしょう。

現代社会では成果や即効性が求められがちですが、本当の成熟や安らぎは、日々の誠実な努力にこそ宿るという静かな確信が、ここにあります。


💼 ビジネスにおける解釈と応用

観点実践例
継続力の価値毎日の地道な積み重ねが、信頼と成果を生む。急がず、怠らずを貫く。
自律性誰かに言われなくても、自ら励み続ける姿勢が、リーダーとしての資質を育てる。
危機回避倦怠や慢心が堕落の入口。常に初心を忘れず、日々をリセットして取り組む。
持続的成長成功は一瞬の爆発ではなく、堅実な努力の連続。誠実な歩みが、やがて一線を越える。

🧠 心得まとめ

「涅槃は遠くにあらず。怠らぬ歩みの先にある」

変わらぬ努力、ぶれぬ姿勢、倦まず歩む――それらが人を堕落から遠ざけ、静かなる完成=涅槃へと近づけてくれます。現代社会においても、この姿勢は真のプロフェッショナリズムと信頼の源であり、ビジネス・人生すべてに通じる大原則です。

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