目次
1. 当期の決算時の処理
郵便切手や収入印紙は、購入時にそれぞれ 通信費 や 租税公課 として処理されます。
しかし、決算時に未使用分がある場合、その金額を費用の勘定科目から 貯蔵品(資産) に振り替えます。
仕訳例
- 取引: 決算時に未使用の郵便切手 10 円と未使用の収入印紙 20 円があった。
- 仕訳:
借方:貯蔵品 30 貸方:通信費 10 租税公課 20
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
貯蔵品 | 30 | 通信費 | 10 |
租税公課 | 20 |
2. 次期の期首の処理(再振替仕訳)
次期の期首に、決算時に振り替えた貯蔵品の金額を元の費用勘定に戻します。この処理を 再振替仕訳 といいます。
仕訳例
- 取引: 期首に、例5で貯蔵品に振り替えた郵便切手 10 円と収入印紙 20 円を再振替する。
- 仕訳:
借方:通信費 10 租税公課 20 貸方:貯蔵品 30
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
通信費 | 10 | 貯蔵品 | 30 |
租税公課 | 20 |
ポイント
- 決算時:
- 未使用分は 貯蔵品(資産) に振り替え。
- 通信費や租税公課(費用)を減少させる。
- 次期の期首:
- 振り替えた分を 再振替仕訳 によって元の費用勘定に戻す。
この方法により、当期の経費を正確に計上し、次期に適切に繰り越します。
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