人が自分を評価してくれないことに悩んでも、何も始まらない。大切なのは、他人の目ではなく、自分が何を見て、どう成長しようとしているかである。
むしろ心を向けるべきは、自分が他人を正しく理解しようとしているかどうか。他人の価値や長所を見抜く力を養うことにこそ、本当の努力を注ぐべきである。
「人(ひと)の己(おのれ)を知(し)らずを患(うれ)えず、人を知(し)らざるを患(うれ)うるなり」
他人に知られることを求めるよりも、他人を理解する力を育てよ――その先にこそ、信頼と評価は自然と訪れる。
※注:
- 「患う(うれう)」…心配する、気に病むこと。
- 「己を知らず」…自分の努力や価値を理解してもらえないこと。
- 「人を知らず」…他者の人柄や能力を見抜けないこと。
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