1. 固定資産の除却
固定資産を業務用として使用するのをやめ、スクラップなど処分価額がある場合、その処分価額を貯蔵品(資産)として計上し、帳簿価額との差額を固定資産除却損(費用)で処理します。
仕訳例:固定資産を除却したとき
- 備品
- 取得原価:60,000円
- 減価償却累計額:36,000円
- 帳簿価額:( 60,000 – 36,000 = 24,000 )円
- 見積処分価額:18,000円
- 除却損:( 24,000 – 18,000 = 6,000 )円
仕訳
借方:貯蔵品 18,000円
減価償却累計額 36,000円
固定資産除却損 6,000円
貸方:備品 60,000円
2. 固定資産の廃棄
固定資産を廃棄する場合、帳簿価額を固定資産廃棄損(費用)で処理します。また、廃棄に伴う費用が発生した場合、その費用も固定資産廃棄損として処理します。
仕訳例:固定資産を廃棄したとき
- 備品
- 取得原価:60,000円
- 減価償却累計額:36,000円
- 帳簿価額:( 60,000 – 36,000 = 24,000 )円
- 廃棄費用:500円
仕訳
借方:固定資産廃棄損 24,500円
減価償却累計額 36,000円
貸方:備品 60,000円
現金 500円
ポイント
- 除却時
- 処分価額がある場合、貯蔵品として処理。
- 帳簿価額との差額を除却損として処理。
- 廃棄時
- 帳簿価額は全額廃棄損として処理。
- 廃棄費用が発生した場合は、廃棄損に含めて処理。
この方法で正確に帳簿を更新できます。
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