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根源を知り、創造の責任を担う者となれ

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■引用原文(日本語訳)

「私にとって大ブラフマン*は胎である。私はそこに胎子(種子)を置く。それから万物の誕生が実現する。」
(第14章 第3節)
*「大ブラフマン」=宇宙を構成する根本的な物質・母体(プラクリティ)


■逐語訳

「偉大なるブラフマン(プラクリティ=根本原質)は、私にとっての胎(母体)である。私はそこに“種子”を置く。そして、そこからあらゆる存在が生み出される。」


■用語解説

  • 大ブラフマン(マハッド・ブラフマ):全宇宙を成り立たせる根本的な物質。神のエネルギーが働く場。
  • 胎(ヨーニ):命が生まれる母体。創造の場。
  • 種子(ビーシャ):存在の原因。神が意志や命を注ぎ込む根源的な力。
  • 万物の誕生:宇宙に存在するすべてのもの(生命・物質・現象)の創造。

■全体の現代語訳(まとめ)

神は、「大いなる自然(プラクリティ)」を母体として、そこに“種(いのちの原因)”を置くことで、すべてのものが生まれると語る。つまり、世界の創造は自然と神の協働によってなされるという神秘が示されている。


■解釈と現代的意義

この節は、「創造には母体(場)と種(意志)の両方が必要である」という宇宙的真理を語っています。母体(環境や資源)が整っていても、そこに意志(種)がなければ創造は起こらず、逆に意志だけあっても場がなければ実現しません。このバランスこそが、個人の人生にも、ビジネスにも必要なのです。


■ビジネスにおける解釈と適用

観点適用例
創造の構造理解成功するプロジェクトには、「構想(種)」と「環境(母体)」の両立が不可欠。企画と人材・市場などの調和があって初めて成果が生まれる。
リーダーシップの役割リーダーは「種をまく者」として、ビジョンや意志を場に注ぎ込む責任がある。周囲の力を引き出し、生命ある組織を創造する力。
組織文化構築母体となるような「風土」や「心理的安全性」を整えることで、社員一人ひとりの創造性(種)が芽吹く環境を提供できる。
持続的成長一度きりの成果ではなく、根源的な種まきと環境づくりを意識することで、永続的な成長サイクルを築ける。

■心得まとめ

「意志ある者が、場に命を宿す」
創造とは偶然ではなく、神(創造主)が種をまき、自然(環境)がそれを育てる神聖な協働。私たちもまた、意志ある種を持ち、周囲の場に責任を持つことで、人生や仕事に実りをもたらす創造者となれる。

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