有形固定資産を購入した場合、その取得原価に関連する費用を含めて計上します。
この処理は、有形固定資産の増加を借方に、支払い手段(現金や小切手など)を貸方に記録します。
目次
仕訳の例
取引内容
- 倉庫用建物500,000円を小切手で支払った。
- 仲介手数料20,000円を現金で支払った。
仕訳
借方:建物 520,000円 (取得原価:500,000円 + 仲介手数料20,000円)
貸方:当座預金 500,000円 (小切手支払い分)
貸方:現金 20,000円 (仲介手数料支払い分)
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
建物 | 520,000 | 当座預金 | 500,000 |
現金 | 20,000 |
ポイント解説
取得原価の計算
- 取得原価には購入価格(500,000円)だけでなく、以下のような付随費用を加算します:
- 仲介手数料
- 登記費用
- 設置費用(備品の場合)
勘定科目の選択
- 資産の種類に応じた勘定科目(例:建物、備品、土地など)を使用します。
支払い手段の反映
- 支払い手段(現金、小切手、振込など)ごとに貸方で記録します。
補足
- 付随費用の扱い
購入に関連する付随費用(仲介手数料、登記費用、運搬費用など)は資産の取得原価に含めます。これらは後の減価償却計算にも影響します。 - 当座預金の仕訳
小切手での支払いは、当座預金を貸方で使用します。
この仕訳の意義
この仕訳処理により、有形固定資産の正確な取得原価を記録し、今後の減価償却計算や財務諸表作成において信頼性の高いデータを提供できます。
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