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正義を信じて、恐れず進め

青年の本分は、力強く生きることにある。
疑いなく正しいと信じたことがあるならば、
それがいかなる困難を伴おうと、怯まずに踏み出すべきである。

進むべき時に、臆せず、たじろがず、
「ならざることなし」の気迫をもって立つ。
それが、青年に許された特権であり、責務でもある。

失敗を恐れるな。
行動の果てに倒れることを恥とするな。
恐るべきは、己の信念を疑い、踏み出さぬまま老いていくことである。

たとえ敗れようと、
衷心、毫も疚しきところなければ
その経験は貴き教訓となり、
やがては人をして大いなる自信と勇気を与える。

この世に完璧なる者はいない。
だが、己を信じて進む者は、
その不完全さすら力に変え、
年を重ねるごとに器を大きくし、
ついには一国をも支える柱石たる人物に成り得る。

信じよ、己の正義を。
恐れるな、未熟を。
求めよ、真の勇気を。
それが、青年の生きる道である。

○青年時代は……自分が正義と信ずる限りは、あくまで進取的に剛健なる行為を取って貰いたい。……ならざることなし、という意気込みで進まねばならぬ。……たとえ失敗することがあっても、……衷心毫も疚しい所がなければ、かえって多大の教訓を与えられ、……倍々自信を生じ、勇気を生じて猛進することができ、次第に壮年に進むにつれて有為なる人物となり、個人としても将た国家の一柱石としても信頼し得る人物となるのである。

論語と算盤

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