人は皆、平等でなければならぬ。
されど、その平等は、放縦でも無秩序でもあってはならない。
節度をわきまえ、礼をもって相手を敬う。その上に成り立つ平等こそ、真の平等である。
一方が他を支配し、またはへつらうような関係に、持続する調和は生まれない。
人は人に徳を求めるが、自らもまた他者の徳となるべきである。
私を支えてくれる人々を、私もまた支えている。
この世は、持ちつ持たれつの理にて成り立っている。
互いの存在を認め、敬意を払い、対等の心で接する者は、広く信を得る。
共に在るということの重みを忘れずに生きるべし。
人は平等でなければならぬ。節制あり礼譲ある平等でなければならぬ。私を徳とする人もあろうが、私も人を徳としている。畢竟世の中は相持ちと決めておる 渋沢 栄一. 論語と算盤 (角川ソフィア文庫) (p. 20). (Function). Kindle Edition.
コメント