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急がず、待てば自ずと道はひらける ― 焦りは害、寛容は力

物事は、急いだからといってすぐに答えが出るとは限らない。
むしろ、時間を置いてゆっくり構えることで、自然に明らかになることもある。
また、人を動かそうとしても、強引にすればかえって反発を生む。放っておけば、やがて自ら動くこともあるのだ。

怒りや焦りにまかせて急ぎすぎると、状況はこじれ、相手の心をさらに頑なにしてしまう。
だからこそ、思い通りにいかないときほど、無理に押し通すのではなく、しばし手放し、流れに任せることが大切である。
寛容さと待つ力こそが、自然な変化と和らぎを生み出す。


原文(ふりがな付き)

「事(こと)は之(これ)を急(きゅう)にして白(はく)らかならざるもの有(あ)り。
之(これ)を寛(かん)にせば或(ある)いは自(おの)ずから明(あき)らかならん。
躁急(そうきゅう)にして以(もっ)て其(そ)の忿(いか)りを速(まね)くこと毋(な)かれ。
人(ひと)は之(これ)を操(あやつ)りて従(したが)わざる者(もの)有(あ)り。
之(これ)を縦(ほう)てば或(ある)いは自(おの)ずから化(か)せん。
操(あやつ)ること切(せつ)にして以(もっ)て其(そ)の頑(かたくな)を益(ま)すこと毋(な)かれ。」


注釈

  • 白らか(はくらか):明らかになること。理解できること。
  • 寛にする(かんにする):ゆるやかに、時間をかけて対応すること。
  • 躁急(そうきゅう):気持ちが焦って慌ただしいさま。
  • 忿(いかり):怒りの感情。焦りからくる苛立ち。
  • 縦にする(ほうておく):放任する、束縛せずに見守ること。
  • 頑(かたくな):かたくなな態度、反発心。
  • 化す(かす):自ら心変わりして従うようになること。

パーマリンク候補(英語スラッグ)

  • patience-reveals-truth(待つことで真実が明らかになる)
  • don’t-force-change(無理に変えようとしない)
  • ease-over-haste(拙速より寛容を)

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