子の孝不孝は、単に子の資質や性分によるものではなく、親の在り方によって大きく左右される。
親が正しき思いを持ち、敬と愛をもって子を導くならば、子は自然と孝の心を育む。
しかし、親が我がままに走り、愛を履き違え、あるいは己の未熟を省みずに振る舞えば、子は不孝にしてしまうことさえある。
つまり、子をして孝行たらしめるも、不孝たらしめるも、親の思い方ひとつに懸かっているといえる。
真の親心とは、子に対する深き慈しみとともに、自らを律し、徳をもって教える覚悟にある。
親の姿が、子の鏡である。己を正すところから、真の教育は始まる。
○親は自分の思い方一つで、子を孝行の子にしてもしまえるが、また不孝の子にもしてしまうものである。
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