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軽々しく人をそしったり、ほめたりしない
—— 評価は慎重に、背景と本質を見よ 孔子は、人を評価することの難しさと慎重さについてこう語った。 「私は軽々しく誰かをそしったり、ほめたりはしない。もし誰かをほめることがあるとすれば、それは実際にその行いを見て、試されたものである。なぜなら... -
他人の心を自分の心のように推しはかって気を遣え
—— 恕(じょ)こそ、人として生きる要の道 弟子の子貢が、「一言で人生を通して実践すべき教えを教えてください」と問うと、孔子は即座にこう答えた――「それは、**恕(じょ)**だ」。 「自分がしてほしくないことを、他人にしてはならない。つまり、他人の... -
君子は見た目だけでは判断しない
—— 言葉も人も、真価を見極める目を持て 孔子は、人を評価する際の基本的な姿勢をこう語った。 「君子は、立派な言葉を語ったからといって、それだけでその人を抜擢するようなことはしない。また、人格や地位が劣っているからといって、その人の言葉に耳を... -
君子は泰然と生きる
—— 気概を持ちながら、争わず、群れず、しかし人と親しむ 孔子は、君子の気高く安定した在り方を次のように語った。 「君子は、自分に誇りと気概を持って生きている。だが、他人と無益に争ったり、敵対したりはしない。また、人とは親しく交わるが、党派を... -
君子は何事も自分に原因があると反省する
—— 他人を責めず、己を見つめる 孔子は、問題に対する姿勢の違いが、人の格を決定づけることを端的に語った。 「君子は、あらゆる問題の原因を自分の中に求めて反省する。反対に、小人はすぐに他人を責め、責任を外に押しつける」と。 失敗やトラブル、う... -
死んでから評価されるようにがんばりたい
—— 真の価値は、時を超えてあらわれる 孔子は、人生の成果についてこう語った。 「君子は、死んだあとにその名が称えられないことを心から悔やむものだ。だからこそ、世のため、人のために尽くす仕事を、日々まじめに重ねなければならない」と。 一時の賞... -
いつも自分のことを反省しろ
—— 評価を求めるな、力を磨け 孔子は、弟子たちのよくある悩みに対して、明快に答えた。 「君子とは、自分にまだ足りない力があることを恥じ、反省する人間であって、人が自分をどう評価しているかを気に病むような人ではない」と。 成長したいならば、他... -
君子は誠実に義を成し遂げる
—— 道理を柱に、礼と謙虚さで真実を貫く 孔子は、**「君子とはどうあるべきか」**を、この一句に凝縮して語った。 「君子は、まず義(ぎ)=道理・正しさを基本とし、それを行う際には礼儀正しく、言葉は謙虚に、そして最後まで誠実にやり遂げる。――これが... -
時間を無駄にするな
—— 道を語らず、小才に溺れる者たちへの警鐘 孔子は、無為に群れて過ごす者たちに、深い嘆きをもって語った。 「大勢が一日中集まっていながら、義(ただしさ)について一度も語らず、ただ目先の小賢しい知恵を披露しあっている。――これは本当に困ったこと... -
問題意識のない者は教えようがない
——「どうすればいいか」と問う心が、学びのはじまり 孔子は、学びの根本にあるべきものとして「問題意識」を強調した。 「これをどうしたらよいか、あれはどうあるべきか」と自ら問いかけない者には、いかなる教えも届かないし、導きようがないという。 学...