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尊敬にも敵意にも揺れず、自らを捨てる者こそ自由人
■引用原文(日本語訳) 「彼は尊敬と軽蔑とを同一視し、味方と敵とを同一視し、一切の企図を捨てる。このような人が、要素(グナ)を超越した者と言われる。」(第14章 第25節) ■逐語訳 その人は――・尊敬されるときも、軽んじられるときも、等しく見て、... -
すべてを等しく見る者に、真の自由が宿る
■引用原文(日本語訳) 「彼は苦楽を平等に見て、自己に依拠し(充足し)、土塊や石や黄金を等しいものと見て、好ましいものと好ましくないものを同一視し、冷静であり、非難と称讃を同一視する。」(第14章 第24節) ■逐語訳 三グナを超えた人は、・苦し... -
性質が動いても、私は動かない――真の中立性とは静かな力である
■引用原文(日本語訳) 「彼は中立者のように静止し、諸要素によって動揺させられず、諸要素が活動するのみと考え、安住して動かない。」(第14章 第23節) ■逐語訳 その人(グナを超えた人)は、あたかも中立者のように静かにとどまり、三グナ(純質・激... -
現れても動じず、去っても追わず――静観する者こそ自由なり
■引用原文(日本語訳) 聖バガヴァットは告げた。「アルジュナよ、彼は光明と活動と迷妄*が現われた時それを憎まず、それが停止した時それを求めない。」(第14章 第22節)*光明=純質(サットヴァ)、活動=激質(ラジャス)、迷妄=暗質(タマス) ■逐... -
超越者とは誰か――問うことから始まる、真の自由への道
■引用原文(日本語訳) アルジュナはたずねた。「これら三要素を超越した人はどのような特徴をそなえているか。主よ。彼はどのような行動をし、どのように三要素を超越するのか。」(第14章 第21節) ■逐語訳 アルジュナは問う:「主よ、グナ(三つの性質... -
三つの性質を超えて、真の自由と不死へ至れ
■引用原文(日本語訳) 「身体より生ずる*これらの三要素を超越してから、主体(個我)は、生老死苦から解放されて、不死に達する。」(第14章 第20節)*三要素=純質(サットヴァ)・激質(ラジャス)・暗質(タマス)*不死=輪廻(生まれ変わり)の束... -
行為に支配されるな、性質の背後にある真の自己を見よ
■引用原文(日本語訳) 「見者*が諸要素より他に行為者を認めず、また諸要素より高いものを知る時、彼は私の状態*に達する。」(第14章 第19節)*見者:識別力ある観察者、真の自己(プルシャ、アートマン)を指す*私の状態:クリシュナ(バガヴァーン... -
心の傾きが、進むべき方向を決める
■引用原文(日本語訳) 「純質に依存する者は上方に行き、激質性の者は中間に止まり、最低の要素の活動に依存する暗質性の者は下方に行く。」(第14章 第18節)*「上方・中間・下方」とは、霊的進化の方向性・魂の行き先・心の成長段階を象徴。 ■逐語訳 ... -
心の性質が、結果としての人生をつくる
■引用原文(日本語訳) 「純質から知識が生じ、激質から貪欲が生ずる。暗質から怠慢と迷妄が生じ、また無知が生ずる。」(第14章 第17節) ■逐語訳 純質(サットヴァ)からは、明確な知識が生まれる。激質(ラジャス)からは、欲望と貪りが生まれる。暗質... -
善き行いにも、苦しみの行いにも、無知の行いにも、それぞれの報いがある
■引用原文(日本語訳) 「善行の果報は純質的で汚れがないと言われる。激質の果報は苦であり、暗質の果報は無知である。」(第14章 第16節) ■逐語訳 純質(サットヴァ)からなされる善行の果実は、清浄で汚れのないものである。激質(ラジャス)からなさ...