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知と意志にも、心の質が現れる
■引用原文(日本語訳) 「知性の区別と堅固(充足)の区別も、要素に応じて三種類である。それを別個に、残らず説くから聞け。アルジュナ。」(バガヴァッド・ギーター 第18章 第29節) ■逐語訳 アルジュナよ、今から「知性(ブッディ)」と「堅固(ドリテ... -
心ここにあらずの働きは、魂を曇らせる
■引用原文(日本語訳) 「専心せず、凡俗、頑固、狡猾、不実、怠惰、悲観的であり、仕事の遅い者は、暗質的な行為者と言われる。」(バガヴァッド・ギーター 第18章 第28節) ■逐語訳 以下のような特徴を持つ者は、暗質(タマス)に属する行為者であるとさ... -
激しさに駆られる行為者は、心の奴隷である
■引用原文(日本語訳) 「激情的で、行為の成果を求め、貪欲で、加害を性とし、清浄でなく、喜悦と悲しみに満ちた者は、激質的な行為者と言われる。」(バガヴァッド・ギーター 第18章 第27節) ■逐語訳 ・激情に満ち(ラガヴァーン)、・行為の結果(果報... -
揺るがぬ意志で、淡々と果たす者こそ真の実践者
■引用原文(日本語訳) 「執着を離れ、自己を誇らず、堅固さと気力をそなえ、成功不成功に動じない者は、純質的な行為者と言われる。」(バガヴァッド・ギーター 第18章 第26節) ■逐語訳 行為者が、・行為の結果に対する**執着(アースティ)を離れ、・「... -
見通しなき行動は、無知の業となる
■引用原文(日本語訳) 「帰結、損失、加害、能力を無視して、迷妄によって企てられた行為は、暗質的な行為と言われる。」(バガヴァッド・ギーター 第18章 第25節) ■逐語訳 行為の結果(帰結)、自他への損失や影響、他者に与える加害の可能性、そして自... -
欲と我執に駆られた努力は、心を乱す
■引用原文(日本語訳) 「また、欲望を求める者や、我執を抱く者が、非常に苦労して行為をなす時、それは激質的な行為と言われる。」(バガヴァッド・ギーター 第18章 第24節) ■逐語訳 欲望(カーマ)を追い求める者や、「私がやった」「私の成果だ」とい... -
果を望まず、心澄ませて行う──それが真の行為
■引用原文(日本語訳) 「人が果報を期待せず、執着を離れ、愛憎なく定められた行為をなす時、それは純質的な行為と言われる。」(バガヴァッド・ギーター 第18章 第23節) ■逐語訳 人が、行為の結果(果報)を期待せず、その行為に対する執着(アースティ... -
狭く固執する知は、心を曇らせる
■引用原文(日本語訳) 「また、ある一つの対象に対し、あたかもすべてであるかのように執着する、根拠のない、真理に暗い小知は、暗質的な知識と言われる。」(バガヴァッド・ギーター 第18章 第22節) ■逐語訳 ある一つの対象に対して、まるでそれがすべ... -
違いばかりを見る知は、分裂を生む
■引用原文(日本語訳) 「また、その知識が万物の中に、各種各様の状態を別個のものと認める時、それを激質的な知識と知れ。」(バガヴァッド・ギーター 第18章 第21節) ■逐語訳 もし人が、万物の中に存在する多様な現象や状態を、完全に分離された別個の... -
すべての中に一を見よ──統一を貫く智慧
■引用原文(日本語訳) 「人がその知識により、万物の中に唯一不変の状態を認め、区別されたものの中に区別されないものを認める時、それを純質的な知識と知れ。」(バガヴァッド・ギーター 第18章 第20節) ■逐語訳 もし人が、あらゆる存在(多様なもの)...