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名誉を捨てれば、死より重い生が待つ
■原文(日本語訳) 第2章 第34節クリシュナは言った。「人々はあなたの不名誉を永遠に語るであろう。そして、重んぜられた人にとって、不名誉は死よりも劣る。」 ■逐語訳 人々は語る(カターヤンティ):語り継ぐ、風聞として残す。 あなたの不名誉を(テ... -
義務から逃げれば、名誉と魂を失う
■原文(日本語訳) 第2章 第33節クリシュナは言った。「もしあなたが、この義務に基づく戦いを行わなければ、自己の義務と名誉とを捨て、罪悪を得るであろう。」 ■逐語訳 この義務に基づく戦い(ダルマッヤッデム):秩序と正義のために為される、正当な戦... -
義務の戦いは、天の門である
■原文(日本語訳) 第2章 第32節クリシュナは言った。「たまたま訪れた、開かれた天界の門である戦い。アルジュナよ、幸福なクシャトリヤのみがそのような戦いを得る。」 ■逐語訳 たまたま訪れた(ヤドリチャヤー):偶然、自然の流れとしてやってきた。意... -
己の義務に従うことが、最上の道である
■原文(日本語訳) 第2章 第31節クリシュナは言った。「更にまた、あなたは自己の義務を考慮しても、戦慄くべきではない。というのは、クシャトリヤ(王族、士族)にとって、義務に基づく戦いに勝るものは他にないから。」 ■逐語訳 自己の義務(スヴァ・ダ... -
殺せぬものを知るとき、嘆きは消える
■原文(日本語訳) 第2章 第30節クリシュナは言った。「あらゆる者の身体にあるこの主体(個我)は、常に殺されることがない。それ故、あなたは万物について嘆くべきではない。」 ■逐語訳 この主体(個我)(アヤム・デーヒ):身体の中に宿る魂(アートマ... -
真実の自己を知る者は稀にして、深し
■原文(日本語訳) 第2章 第29節クリシュナは言った。「ある人は稀有に彼(魂)を見る。他の者は稀有に彼のことを語る。また他の者は稀有に彼について聞く。聞いても、誰も彼のことを知らない。」 ■逐語訳 稀有に見る(アーシュチャリヤヴァット・パシャテ... -
顕れ、去りゆくものに、執着せず嘆かず
■原文(日本語訳) 第2章 第28節クリシュナは言った。「万物は、初めは顕現せず、中間が顕現し、終りは顕現しない。ここにおいて、何の嘆きがあろうか。」 ■逐語訳 初めは顕現せず(アヴィヤクターニ・ブーターニ):すべての存在は、最初は目に見えず、潜... -
生死は定め、嘆きではなく受容を
■原文(日本語訳) 第2章 第27節クリシュナは言った。「生まれた者に死は必定であり、死んだ者に生は必定であるから。それ故、不可避のことがらについて、あなたは嘆くべきではない。」 ■逐語訳 生まれた者に死は必定(ジャータスィ・ヒ・ドゥルヴォ・ムリ... -
たとえ死すべき存在でも、嘆くことに意味はない
■原文(日本語訳) 第2章 第26節クリシュナは言った。「また、彼(魂)が常に生まれ、常に死ぬとあなたが考えるとしても、彼について嘆くべきではない。」 ■逐語訳 もしあなたが考えるとしても(アタ・チェン・ナム・ニティヤジャータム):仮にあなたがそ... -
見えずとも、魂は在る。嘆くことなかれ
■原文(日本語訳) 第2章 第25節クリシュナは言った。「彼(魂)は顕現せず(認識されず)、不可思議で、不変異であると説かれる。それ故、彼をこのように知って、あなたは嘆くべきではない。」 ■逐語訳 彼は顕現せず(アヴィヤクタハ):五感や認識手段に...