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欲望に心を奪われた者は、決して心を統一できない
■原文(日本語訳) 第2章 第44節クリシュナは言った。「その言葉に心を奪われ、享楽と権力に執着する人々にとって、決定を性とする知性が三昧において形成されることはない。」 ■逐語訳 ブーガ・アイシュヴァリヤ・プラサクターーナーム(享楽と権威に執着... -
享楽と権威への執着は、心を散らし、魂を縛る
■原文(日本語訳) 第2章 第43節クリシュナは言った。「欲望を性とし、生天に専念する彼らは、行為の結果として再生をもたらし、享楽と権力をめざす多種多様な儀式についての、華々しい言葉を語る。」 ■逐語訳 カーマートマーナハ(欲望を本性とする者たち... -
華やかな言葉に惑わされず、本質を見よ
■原文(日本語訳) 第2章 第42節クリシュナは言った。「愚者たちはヴェーダ聖典の言葉に喜び、他に何もないと説き、華々しい言葉を語る。」 ■逐語訳 ヤーム・イマーム・プシュピターーム・ヴァーチャム(この花のような言葉を):華やかで耳に心地よい表現... -
決断ある知性が、心をまっすぐ導く
■原文(日本語訳) 第2章 第41節クリシュナは言った。「この世では、決定を性とする知性は唯一である。決定を欠いた者たちの知性は、多岐に分かれ、限りないが。」 ■逐語訳 ヴィヤヴァサーヤートミカー・ブッディ(決意ある知性):確固たる目的意識を持っ... -
小さな一歩でも、大いなる恐怖から救う
■原文(日本語訳) 第2章 第40節クリシュナは言った。「ここにおいては、企てたことが消滅することなく、退転することもない。この〔ヨーガの〕教法のごくわずかでも、大なる恐怖(輪廻)から人を救済する。」 ■逐語訳 ネーハー・アビクリマ・ナースォステ... -
智慧を携えて、行為の束縛を超える
■原文(日本語訳) 第2章 第39節クリシュナは言った。「以上、サーンキヤ(理論)における知性が説かれた。次に、ヨーガ(実践)における知性を聞け。その知性をそなえれば、あなたは行為の束縛を離れるであろう。」 ■逐語訳 イーシャー・テー・アビヒタ・... -
結果にとらわれず、平常心で義務を果たせ
■原文(日本語訳) 第2章 第38節クリシュナは言った。「苦楽、得失、勝敗を平等(同一)のものと見て、戦いに専心せよ。そうすれば罪悪を得ることはない。」 ■逐語訳 苦楽(スカ・ドゥッカ):快適と苦しみ、幸福と不幸。 得失(ラーバ・アラーバ):利益... -
勝ってもよし、倒れてもよし――決意して立ち向かえ
■原文(日本語訳) 第2章 第37節クリシュナは言った。「あなたは殺されれば天界を得、勝利すれば地上を享受するであろう。それ故、アルジュナ、立ち上れ。戦う決意をして。」 ■逐語訳 殺されれば(ハトヴァー):もし戦いで命を落としたならば。 天界を得... -
敵の嘲笑は、剣より鋭く心を裂く
■原文(日本語訳) 第2章 第36節クリシュナは言った。「また、あなたの敵は、語るべきでない多くのことを語るであろう。あなたの能力を難じながら。これほどつらいことがあろうか。」 ■逐語訳 あなたの敵は(アヴァチュヤ・ヴァーダーン・チャ):あなたを... -
勇気なき撤退は、敬意を侮りに変える
■原文(日本語訳) 第2章 第35節クリシュナは言った。「勇士たちは、あなたが恐怖から戦いをやめたと思うであろう。あなたは彼らに敬われていたのに、軽んじられることになろう。」 ■逐語訳 勇士たちは(バヤード・ラーナト・サンキャ・プラー):戦いの場...