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心の自由は、もがきの中で見出される
■引用原文(ダンマパダ 第三章「心品」 第34偈) 「水の中の住居から引き出されて陸の上に投げすてられた魚のように、この心は、悪魔の支配から逃れようとしてもがきまわる。」—『ダンマパダ』 第3章 第34偈(中村元訳・岩波文庫) ■逐語訳(一文ずつ) 水... -
心を鍛える者が人生を導く
■引用原文(ダンマパダ 第三章「心品」 第33偈) 「心は、動揺し、ざわめき、護り難く、制し難い。英知ある人はこれを直くする。弓矢職人が矢柄を直くするように。」—『ダンマパダ』 第3章 第33偈(中村元訳・岩波文庫) ■逐語訳(一文ずつ) 心は動揺し:... -
精進を喜ぶ者、すでに涅槃(ニルヴァーナ)の扉に立つ
■引用原文(日本語訳) いそしむことを楽しみ、放逸におそれをいだく修行僧は、堕落するはずはなく、すでにニルヴァーナの近くにいる。(『ダンマパダ』第2章「はげみ」第32偈) ■逐語訳 努力すること(精進)を喜び、 怠けること(放逸)を恐れる修行者は... -
精進の炎は、心の煩いを焼き尽くす
■引用原文(日本語訳) いそしむことを楽しみ、放逸におそれをいだく修行僧は、微細なものでも粗大なものでもすべて心のわずらいを、焼きつくしながら歩む。燃える火のように。(『ダンマパダ』第2章「はげみ」第31偈) ■逐語訳 精進(努力すること)を楽... -
精進する者は、天の王ともなりうる
■引用原文(日本語訳) マガヴァー(インドラ神)は、つとめ励んだので、神々のなかでの最高の者となった。つとめ励むことを人々はほめたたえる。放逸なることはつねに非難される。(『ダンマパダ』第2章「はげみ」第30偈) ■逐語訳 インドラ神(マガヴァ... -
目覚めて歩む者は、群れを超えてゆく
■引用原文(日本語訳) 怠りなまけている人々のなかで、ひとりつとめ励み、眠っている人々のなかで、ひとりよく目醒めている思慮ある人は、疾く走る馬が、足のろの馬を抜いて駆けるようなものである。(『ダンマパダ』第2章「はげみ」第29偈) ■逐語訳 怠... -
智慧の高みに立つ者は、憂いから自由である
■引用原文(日本語訳) 賢者が精励修行によって怠惰をしりぞけるときには、知慧の高閣に登り、自からは憂い無くして(他の)憂いある愚人どもを見下す。山上にいる人が地上の人々を見下すように。(『ダンマパダ』第2章「はげみ」第28偈) ■逐語訳 賢者(... -
放逸を捨てて、真の歓喜を得よ
■引用原文(日本語訳) 放逸に耽るな。愛欲と歓楽に親しむな。おこたることなく思念をこらす者は、大いなる楽しみを得る。(『ダンマパダ』第2章「はげみ」第27偈) ■逐語訳 放逸に沈みきってはならない。 愛欲と世俗的な快楽に耽ってはならない。 怠ける... -
怠惰は愚の道、精進は宝の守り人の道
■引用原文(日本語訳) 知慧乏しき愚かな人々は放逸にふける。しかし心ある人は、最上の財宝をまもるように、つとめ励むのをまもる。(『ダンマパダ』第2章「はげみ」第26偈) ■逐語訳 智慧に欠ける愚かな者たちは、放逸(怠惰)に身をゆだねる。 しかし、... -
自らを治め、流れに呑まれぬ島となれ
■引用原文(日本語訳) 思慮ある人は、奮い立ち、努め励み、自制・克己によって、激流も押し流すことのできない島をつくれ。(『ダンマパダ』第2章「はげみ」第25偈) ■逐語訳 知恵ある者(思慮深い者)は、 心を奮い立たせ、 努力を重ねて励み、 自らを律...