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死は、誰からも逃さない――生きとし生けるものに等しく訪れる、最大の真理
■原文(日本語訳) 大空の中にいても、大海の中にいても、山の中の洞窟に入っても、およそ世界のどこにいても、死の脅威のない場所は無い。(『ダンマパダ』第九章「悪」第128偈) ■逐語訳(一文ずつ訳) 大空の中にいても、 → 空を飛ぶような遠く高い場... -
悪の報いからは、どこへ逃れても逃れられない――行為の結果は、世界のどこでもその人を追いかけてくる
■原文(日本語訳) 大空の中にいても、大海の中にいても、山の中の奥深いところに入っても、およそ世界のどこにいても、悪業から脱れることのできる場所は無い。(『ダンマパダ』第九章「悪」第127偈) ■逐語訳(一文ずつ訳) 大空の中にいても、 → たと... -
行いは、その人の行き先を決める――地獄・人間・天界・涅槃、すべては自らの因によって
■原文(日本語訳) 或る人々は〔人の〕胎に宿り、悪をなした者どもは地獄に堕ち、行ないの良い人々は天におもむき、汚れの無い人々は全き安らぎ*に入る。(『ダンマパダ』第九章「悪」第126偈) ■逐語訳(一文ずつ訳) 或る人々は〔人の〕胎に宿り、 → ... -
善き者を害すれば、その害は自らに返る――清らかな者を傷つけると、風のように自分に返ってくる
■原文(日本語訳) 汚れの無い人、清くて咎のない人をそこなう者がいるならば、そのわざわいは、かえってその浅はかな人に至る。風にさからって細かい塵を投げると、(その人にもどって来る)ように。(『ダンマパダ』第九章「悪」第125偈) ■逐語訳(一文... -
清らかな者に、悪は触れない――無垢な心こそ、最強の防御である
■原文(日本語訳) もしも手に傷が無いならば、その人は手で毒をとり去ることもできるであろう。傷の無い人に、毒は及ばない。悪をなさない人には、悪の及ぶことがない*。(『ダンマパダ』第九章「悪」第124偈) ■逐語訳(一文ずつ訳) もしも手に傷が無... -
悪は避けるべき“毒の道”である――自らを守りたければ、悪から遠ざかれ
■原文(日本語訳) 同行する仲間が少ないのに多くの財を運ばねばならぬ商人が、危険な道を避けるように、また生きたいとねがう人が毒を避けるように、ひとはもろもろの悪を避けよ。(『ダンマパダ』第九章「悪」第123偈) ■逐語訳(一文ずつ訳) 同行する... -
善の一滴が、やがて徳を満たす――小さな善を軽んじるな、幸福はそこから始まる
■原文(日本語訳) 「その報いはわたしには来ないであろう」とおもって、善を軽んずるな。水が一滴ずつ滴りおちるならば、水瓶でもみたされる。気をつけている人*は、水を少しずつでも集めるように善を積むならば、やがて福徳にみたされる。(『ダンマパ... -
一滴の悪が、やがて人生を満たす――小さな過ちを侮れば、大きな災いを呼ぶ
■原文(日本語訳) 「その報いはわたしには来ないだろう」とおもって、悪を軽んずるな。水が一滴ずつ滴りおちるならば、水瓶でもみたされるのである。愚かな者は、水を少しずつでも集めるように悪を積むならば、やがてわざわいにみたされる。(『ダンマパ... -
善は遅れて報いをもたらす――真の幸福は、時間の中で熟して現れる
■原文(日本語訳) まだ善い報いが熟しないあいだは、善人でもわざわいに遇うことがある。しかし善の果報が熟したときには、善人は幸福に遇う。(『ダンマパダ』第九章「悪」第120偈) ■逐語訳(一文ずつ訳) まだ善い報いが熟しないあいだは、善人でもわ... -
因果は遅れてやって来る――いま良く見える道が、やがて禍を呼ぶこともある
■原文(日本語訳) まだ悪の報いが熟しないあいだは、悪人でも幸運に遇うことがある。しかし悪の報いが熟したときには、悪人はわざわいに遇う。(『ダンマパダ』第九章「悪」第119偈) ■逐語訳(一文ずつ訳) まだ悪の報いが熟しないあいだは、悪人でも幸...