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美に惑わされず、真理に目を向けよ
■引用原文(『ダンマパダ』第十三章 第171偈) さあ、この世の中を見よ。王者の車のように美麗である。愚者はそこに耽(ふけ)するが、心ある人はそれに執著しない。― 『ダンマパダ』第171偈(中村元訳) ■逐語訳(逐文的な意味の解釈) さあ、この世の中... -
世の無常を観る者は、死をも超える
■引用原文(『ダンマパダ』第十三章 第170偈) 世の中は沫のごとしと見よ。世の中はかげろうのごとしと見よ。世の中をこのように観ずる人は、死王もかれを見ることがない。― 『ダンマパダ』第170偈(中村元訳) ■逐語訳(逐文的な意味の解釈) 世の中は沫... -
善を実行し、悪を退ける者こそ、真の安らぎを得る
■引用原文(『ダンマパダ』第十三章 第169偈) 善い行ないのことわりを実行せよ。悪い行ないのことわりを実行するな。ことわりに従って行なう人は、この世でも、あの世でも、安楽に臥す。― 『ダンマパダ』第169偈(中村元訳) ■逐語訳(逐文的な意味の解釈... -
善を実行する者に、今も来世も安らぎがある
■引用原文(『ダンマパダ』第十三章 第168偈) 奮起てよ。怠けてはならぬ。善い行ないのことわりを実行せよ。ことわりに従って行なう人は、この世でも、あの世でも、安楽に臥す。― 『ダンマパダ』第168偈(中村元訳) ■逐語訳(意訳を交えた逐文解釈) 奮... -
怠惰と邪見に流されず、まっすぐに生きよ
■引用原文(『ダンマパダ』第十三章 第167偈) 下劣なしかたになじむな。怠けてふわふわと暮すな。邪な見解をいだくな。世俗のわずらいをふやすな。― 『ダンマパダ』第167偈(中村元訳) ■逐語訳(意訳を交えた逐文解釈) 下劣なしかたになじむな:品位を... -
他人に惑わされず、自分の道を貫け
■引用原文(日本語訳) 『ダンマパダ』第十二章「自己」第166偈 「たとい他人にとっていかに大事であろうとも、(自分ではない)他人の目的のために自分のつとめをすて去ってはならぬ。自分の目的を熟知して、自分のつとめに専念せよ。」 ■逐語訳 他人の利... -
汚すのも清めるのも、己ひとりの責任
■引用原文(日本語訳) 『ダンマパダ』第十二章「自己」第165偈 「みずから悪をなすならば、みずから汚れ、みずから悪をなさないならば、みずから浄まる。浄いのも浄くないのも、各自のことがらである。人は他人を浄めることができない。」 ■逐語訳 悪をな... -
真理を罵る者、自ら滅ぶ
■引用原文(日本語訳) 『ダンマパダ』第十二章「自己」第164偈 「愚かにも、悪い見解にもとづいて、真理に従って生きる真人・聖者たちの教えを罵るならば、その人には悪い報いが熟する。カッタカという草は、果実が熟すると自分自身が滅びてしまうように... -
易きに流れるな。善は険しく、価値がある
■引用原文(日本語訳) 『ダンマパダ』第十二章「自己」第163偈 「善からぬこと、己れのためにならぬことは、なし易い。ためになること、善いことは、実に極めてなし難い。」 ■逐語訳 悪しきこと(pāpakam) 自分に利益とならぬこと(attano ahitānī) そ... -
心の蔓草は、自らを滅ぼす
■引用原文(日本語訳) 『ダンマパダ』第十二章「自己」第162偈 「極めて性の悪い人は、仇敵がかれの不幸を望むとおりのことを、自分に対してなす。蔓草が沙羅の木にまといつくように。」 ■逐語訳 極めて性の悪い人は(sudubbalaṃ purisaṃ) 仇敵が望むと...