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帰依とは依存ではなく、智慧に導かれる選択である
📖 引用原文(日本語訳) 第一四章 ブッダ 一九〇・一九一さとれる者(=仏)と、真理のことわり(=法)と、聖者の集い(=僧)とに帰依する人は、正しい知慧をもって、四つの尊い真理を見る。 すなわち:(1)苦しみ、(2)苦しみの成り立ち... -
真のよりどころは、苦悩を超える智慧にある
📖 引用原文(日本語訳) 第一四章 ブッダ 一八九しかしこれは安らかなよりどころではない。これは最上のよりどころではない。それらのよりどころによっては、あらゆる苦悩から免れることはできない。 ※「これ」=前偈で挙げられた山・林・霊樹な... -
真の拠り所は、外ではなく心の中にある
📖 引用原文(日本語訳) 第一四章 ブッダ 一八八人々は恐怖にかられて、山々、林、園、樹木、霊樹*など、多くのものにたよろうとする。 ※「霊樹」=聖なる樹木。インドでは神聖視される木に祈りを捧げる文化が古くから存在する。 🧩 逐... -
欲を離れてこそ、ほんとうの歓びがある
📖 引用原文(日本語訳) 第一四章 ブッダ 一八七天上の快楽にさえもこころ楽しまない。正しく覚った人(=仏)の弟子は、妄執の消滅を楽しむ*。 ※「妄執(もうしゅう)」=真理に照らさず、欲や無知によって対象に執着する誤った心の働き。※「... -
欲は満たせば満たすほど、心を渇かす
📖 引用原文(日本語訳) 第一四章 ブッダ 一八六たとえ貨幣*の雨を降らすとも、欲望の満足されることはない*。「快楽の味は短くて苦痛である」と知るのが賢者である。 ※「貨幣」=世俗的な富・金銭・物質的報酬を象徴する。※「満足されること... -
静かに、慎ましく、心を護って生きる
📖 引用原文(日本語訳) 第一四章 ブッダ 一八五罵らず、害わず、戒律に関しておのれを守り、食事に関して(適当な)量を知り、淋しいところにひとり*臥し*、坐し、心に関することにつとめはげむ。これがもろもろのブッダの教えである。 ※「臥... -
忍び、害さず、静かに歩む――それが真の修行者
📖 引用原文(日本語訳) 第一四章 ブッダ 一八四忍耐・堪忍は最上の苦行**である。ニルヴァーナは最高のものであると、もろもろのブッダは説きたまう。他人を害する人は出家者ではない。他人を悩ます人は〈道の人〉ではない。 ※「苦行(タパス... -
悪を離れ、善を行い、心を清めよ――仏の教えはこの三つに尽きる
📖 引用原文(日本語訳) 第一四章 ブッダ 一八三すべて悪しきことをなさず、善いことを行ない、自己の心を浄めること――、これが諸の仏*の教えである。 ※「諸の仏」=過去・現在・未来のすべての仏陀(覚者)を意味する。 🧩 逐語訳 あら... -
この瞬間に感謝せよ、それは奇跡の連続の上にある
📖 引用原文(日本語訳) 第一四章 ブッダ 一八二人間の身を受けることは難しい。死すべき人々に寿命があるのも難しい。正しい教えを聞くのも難しい。もろもろのみ仏の出現したもうことも難しい。 🧩 逐語訳 人としてこの世に生まれること... -
静けさを喜ぶ者は、神々すら憧れる
📖 引用原文(日本語訳) 第一四章 ブッダ 一八一正しいさとりを開き、念いに耽り、瞑想に専中している心ある人々は、世間から離れた静けさを楽しむ。神々でさえもかれらを羨む。 🧩 逐語訳 正しく真理に目覚めた者(さとりを開いた人々)...