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怒りを捨て、無我の境地へ進め
■引用原文(日本語訳) 第一七章 怒り(二二一)怒りを捨てよ。慢心を除き去れ。いかなる束縛*をも超越せよ。名称と形態*とにこだわらず、無一物となった者は、苦悩に追われることがない。*束縛:煩悩によるしがらみ。*名称と形態:名(心の働き)と色... -
善き行いは、死を越えて迎えてくれる
📜 引用原文(日本語訳) そのように善いことをしてこの世からあの世に行った人を、善業が迎え受ける。親族が愛する人が帰って来たのを迎え受けるように。 —『ダンマパダ』第16章「愛するもの」第220偈 🔍 逐語訳 善いことをして(puññaṃ ka... -
真の帰還には、祝福が集まる
📜 引用原文(日本語訳) 久しく旅に出ていた人が遠方から無事に帰って来たならば、親戚・友人・親友たちはかれが帰って来たのを祝う。 —『ダンマパダ』第16章「愛するもの」第219偈 🔍 逐語訳 久しく旅に出ていた人(ciraṃ gataṃ):長く離... -
流れに逆らい、ことばを超えた境地へ進む者
📜 引用原文(日本語訳) ことばで説き得ないもの(=ニルヴァーナ)に達しようとする志を起し、意はみたされ、諸の愛欲に心の礙(さまた)げられることのない人は、〈流れを上る者〉とよばれる。 —『ダンマパダ』第16章「愛するもの」第218偈 ... -
徳と誠実の人は、自然に人に慕われる
📜 引用原文(日本語訳) 徳行と見識とをそなえ、法にしたがって生き、真実を語り、自分のなすべきことを行なう人は、人々から愛される。 —『ダンマパダ』第16章「愛するもの」第217偈 🔍 逐語訳 徳行(sīla):道徳的な振る舞い。誠実で、... -
とらわれる心が苦を生み、手放す心が自由をもたらす
📜 引用原文(日本語訳) 妄執から憂いが生じ、妄執から恐れが生じる。妄執を離れたならば、憂いは存しない。どうして恐れることがあろうか。 —『ダンマパダ』第16章「愛するもの」第216偈 🔍 逐語訳 妄執から憂いが生じ(upādānato jāyatī ... -
欲望を離れれば、心に憂いも恐れもない
📜 引用原文(日本語訳) 欲情から憂いが生じ、欲情から恐れが生じる。欲情を離れたならば、憂いは存在しない。どうして恐れることがあろうか。 —『ダンマパダ』第16章「愛するもの」第215偈 🔍 逐語訳 欲情から憂いが生じ(kāmato jāyatī s... -
快楽を求める心が、不安と悲しみを招く
📜 引用原文(日本語訳) 快楽から憂いが生じ、快楽から恐れが生じる。快楽を離れたならば憂いが存在しない。どうして恐れることがあろうか? —『ダンマパダ』第16章「愛するもの」第214偈 🔍 逐語訳 快楽から憂いが生じ(sukhato jāyatī so... -
愛情という絆が、苦しみと不安をもたらす
📜 引用原文(日本語訳) 愛情から憂いが生じ、愛情から恐れが生ずる。愛情を離れたならば憂いが存在しない。どうして恐れることがあろうか? —『ダンマパダ』第16章「愛するもの」第213偈 🔍 逐語訳 愛情から憂いが生じ(chandato jāyatī s... -
愛は執着となり、執着は憂いと恐れを生む
📜 引用原文(日本語訳) 愛するものから憂いが生じ、愛するものから恐れが生ずる。愛するものを離れたならば、憂いは存在しない。どうして恐れることがあろうか? —『ダンマパダ』第16章「愛するもの」第212偈 🔍 逐語訳 愛するものから憂...