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言葉を慎む者こそ、人を導く力を持つ
■引用原文(日本語訳) 第一七章 怒り(二三二)ことばがむらむらするのを、まもり落ち着けよ。ことばについて慎しんでおれ。語による悪い行ないを捨てて、語によって善行を行なえ。 ■逐語訳 ことばがむらむらするのを、まもり落ち着けよ。 → 感情に任せ... -
身を慎む者は、自らの世界を浄化する
■引用原文(日本語訳) 第一七章 怒り(二三一)身体がむらむらするのを、まもり落ち着けよ。身体について慎んでおれ*。身体による悪い行ないを捨てて、身体によって善行を行なえ。*慎む:節度を持ち、感情や衝動に流されず、制御すること。 ■逐語訳 身... -
真に賢明な人は、時とともに輝きを増す
■引用原文(日本語訳) 第一七章 怒り(二二九)もしも心ある人が日に日に考察して「この人は賢明であり、行ないに欠点が無く、 知慧と徳行とを身にそなえている」といって称讃するならば、 (二三〇)その人を誰が非難し得るだろうか?かれはジャンブー... -
すべての人に認められる者は、この世に存在しない
■引用原文(日本語訳) 第一七章 怒り(二二八)ただ誹られるだけの人、またただ褒められるだけの人は、過去にもいなかったし、未来にもいないであろう、現在にもいない。 ■逐語訳 ただ誹られるだけの人、 → 常に否定的にしか見られない人も、 またただ褒... -
非難を恐れず、己の道を歩め
■引用原文(日本語訳) 第一七章 怒り(二二七)アトゥラ*よ。これは昔にも言うことであり、いまに始まることでもない。沈黙している者も非難され、多く語る者も非難され、すこしく語る者も非難される。世に非難されない者はいない。*アトゥラ:説法を聞... -
目覚め続ける者に、迷いは近づかない
■引用原文(日本語訳) 第一七章 怒り(二二六)ひとがつねに目ざめていて、昼も夜もつとめ学び、ニルヴァーナを得ようとめざしているならば、もろもろの汚れは消え失せる。 ■逐語訳 ひとがつねに目ざめていて、 → 常に気づきと自覚を保ち、油断せず生き... -
命を敬い、慎みを守る者は、死をも超える
■引用原文(日本語訳) 第一七章 怒り(二二五)生きものを殺すことなく、つねに身をつつしんでいる*聖者は、不死の境地*におもむく。そこに至れば、憂えることがない。*つつしみ(身をつつしむ):行動・言葉・心における節度を保つこと。*不死の境地... -
誠実・寛容・平静こそが、天に至る道
■引用原文(日本語訳) 第一七章 怒り(二二四)真実を語れ。怒るな。請われたならば、乏しいなかから与えよ。これらの三つの事によって(死後には天の)神々のもとに至り得るであろう。 ■逐語訳 真実を語れ。 → 偽りや飾りなく、正直に言葉を語りなさい... -
善で応じる者が、真の勝者である
■引用原文(日本語訳) 第一七章 怒り(二二三)怒らないことによって怒りにうち勝て。善いことによって悪いことにうち勝て。わかち合うことによって物惜しみにうち勝て。真実によって虚言の人にうち勝て。 ■逐語訳 怒らないことによって怒りにうち勝て。... -
怒りを制する者こそ、真の御者である
■引用原文(日本語訳) 第一七章 怒り(二二二)走る車をおさえるように、むらむらと起る怒りをおさえる人、かれをわれは〈御者〉とよぶ。他の人はただ手綱を手にしているだけである。(〈御者〉とよぶにはふさわしくない。) ■逐語訳 走る車をおさえるよ...