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品格を汚すもの、徳を腐らせるもの
📜 引用原文(日本語訳) 不品行は婦女の汚れである。もの惜しみは、恵み与える人の汚れである。悪事は、この世においてもかの世においても(つねに)汚れである。——『ダンマパダ』第18章「汚れ」第242偈 📘 逐語訳 不品行:貞節や節度を欠... -
手入れを怠れば、すべては朽ちる
📜 引用原文(日本語訳) 読誦しなければ聖典が汚れ、修理しなければ家屋が汚れ、身なりを怠るならば容色が汚れ、なおざりになるならば、つとめ慎しむ人が汚れる。——『ダンマパダ』第18章「汚れ」第241偈 📘 逐語訳 聖典が汚れ:読まれない... -
自ら起こした業(カルマ)が、自らを滅ぼす
📜 引用原文(日本語訳) 鉄から起こった(錆)が、それから起ったのに、鉄自身を損なうように、悪をなしたならば、自分の業が罪を犯した人を悪いところ(地獄)にみちびく。——『ダンマパダ』第18章「汚れ」第240偈 📘 逐語訳 鉄から起こっ... -
刹那に心を磨け、銀を精錬するように
📜 引用原文(日本語訳) 聡明な人は順次に少しずつ、一刹那ごとに、おのが汚れを除くべし、鍛冶工が銀の汚れを除くように。——『ダンマパダ』第18章「汚れ」第239偈 📘 逐語訳 聡明な人:智慧を備えた修行者・実践者。 順次に少しずつ:急が... -
自らを清めよ、生と老いを超えるために
📜 引用原文(日本語訳) だから、自己のよりどころをつくれ。すみやかに努めよ。賢明であれ。汚れをはらい、罪過がなければ、汝はもはや生と老いとに近づかないであろう。——『ダンマパダ』第18章「汚れ」第238偈 📘 逐語訳 だから:前偈(2... -
終わりのとき、何を持って旅立つのか
📜 引用原文(日本語訳) 汝の生涯は終りに近づいた。汝は、閻魔王の近くにおもむいた。汝には、みちすがら休らう宿もなく、旅の資糧も存在しない。——『ダンマパダ』第18章「汚れ」第237偈 📘 逐語訳 汝の生涯は終りに近づいた:人生の終焉... -
自らを拠りどころとし、清らかに歩め
📜 引用原文(日本語訳) だから、自己のよりどころをつくれ。すみやかに努めよ。賢明であれ。汚れをはらい、罪過がなければ、天の尊い処に至るであろう。——『ダンマパダ』第18章「汚れ」第236偈 📘 逐語訳 だから:前の偈(235偈)で「資糧... -
命の黄昏に問われる、備えの有無
📜 引用原文(日本語訳) 汝はいまや枯葉のようなものである。閻魔王の従卒もまた汝に近づいた。汝はいま死出の門路に立っている。しかし汝には旅の資糧さえも存在しない。——『ダンマパダ』第18章「汚れ」第235偈 📘 逐語訳 汝(なんじ):... -
身・口・意を慎む者は、真に自分を守っている
■引用原文(日本語訳) 第一七章 怒り(二三四)落ち着いて思慮ある人*は身をつつしみ、ことばをつつしみ、心をつつしむ。このようにかれらは実によく己れをまもっている。*思慮ある人(パンディタ):智慧ある者、熟慮と観察力を持つ人。 ■逐語訳 落ち... -
心を守ることが、すべての善行の源である
■引用原文(日本語訳) 第一七章 怒り(二三三)心がむらむらするのを、まもり落ち着けよ。心について慎んでおれ。心による悪い行ないを捨てて、心によって善行を行なえ。 ■逐語訳 心がむらむらするのを、まもり落ち着けよ。 → 欲望や怒り、嫉妬などでか...