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無常を観る眼が、苦しみを超える鍵となる
■引用原文(ダンマパダ 第二〇章「道」第277偈) 「一切の形成されたものは無常である」(諸行無常)と、明らかな知慧をもって観るときに、ひとは苦しみから遠ざかり離れる。これこそ人が清らかになる道である。 ■逐語訳 「あらゆる作られたもの(=現象・... -
歩むのは自分、自ら努めて自由を得よ
■引用原文(ダンマパダ 第二〇章「道」第276偈) 汝らは(みずから)つとめよ。もろもろの如来(=修行を完成した人)は(ただ)教えを説くだけである。心をおさめて、この道を歩む者どもは、悪魔の束縛から脱れるであろう。 ■逐語訳 あなたたちは、自ら努... -
苦しみは癒える――正しい道を歩むならば
■引用原文(ダンマパダ 第二〇章「道」第275偈) 汝らがこの道を行くならば、苦しみをなくすことができるであろう。(棘が肉に刺さったので)矢を抜いて癒す方法を知って、わたくしは汝らにこの道を説いたのだ。 ■逐語訳 あなたたちがこの道(=正しい修行... -
真理への道は一つ、自ら歩んでこそ道となる
■引用原文(ダンマパダ 第二〇章「道」第274偈) これこそ道である。(真理を)見るはたらきを清めるためには、この他に道は無い。汝らはこの道を実践せよ。これこそ悪魔を迷わして(打ちひしぐ)もの*である。 ■逐語訳 これこそが〔真理に至る〕道である... -
最上を知り、最上を選ぶ
■引用原文(ダンマパダ 第二〇章「道」第273偈) もろもろの道のうちでは〈八つの部分よりなる正しい道〉が最もすぐれている。もろもろの真理のうちでは〈四つの句〉(=四諦)が最もすぐれている。もろもろの徳のうちでは〈情欲を離れること〉が最もすぐ... -
すべての命を慈しむ心が“聖者”をつくる
📜 引用原文(『ダンマパダ』第十九章 二七〇) 生きものを害うからとて〈聖者〉なのではない。生きとし生けるものどもを害わないので〈聖者〉と呼ばれる。 📝 逐語訳 「たとえ宗教的な立場にあっても、もし生きものを傷つけるような者であ... -
沈黙よりも、智慧ある判断が“聖者”をつくる
📜 引用原文(『ダンマパダ』第十九章 二六八–二六九) ただ沈黙しているからとて、愚かに迷い無智なる人が〈聖者〉なのではない。秤(はかり)を手にもっているように、いみじきものを取り、もろもろの悪を除く賢者こそ〈聖者〉なのである。かれは... -
欲を離れ、清らかに思慮深く生きる者が“道の人”である
📜 引用原文(『ダンマパダ』第十九章 二六七) この世の福楽も罪悪も捨て去って、清らかな行ないを修め、よく思慮して世に処しているならば、かれこそ〈托鉢僧〉と呼ばれる。 📝 逐語訳 「この世の喜び(福)も、苦しみや悪しき行い(罪)... -
外の姿ではなく、内の行いが“真の僧”をつくる
📜 引用原文(『ダンマパダ』第十九章 二六六) 他人に食を乞うからとて、それだけでは〈托鉢僧〉なのではない。汚らわしい行ないをしているならば、それでは〈托鉢僧〉ではない。 📝 逐語訳 「他人から食をもらって生きているからといって... -
小さな悪をも慎む者こそ、真の“道の人”である
📜 引用原文(『ダンマパダ』第十九章 二六五) 大きかろうとも小さかろうとも悪をすべてとどめた人は、もろもろの悪を静め滅ぼしたのであるから、〈道の人〉と呼ばれる。 📝 逐語訳 「どんなに小さな悪でも、大きな悪でも、すべてを慎み断...