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六感を制し、心を清めよ
📖 原文引用(『ダンマパダ』第二五章 第360偈) 眼について慎しむのは善い。耳について慎しむのは善い。鼻について慎しむのは善い。舌について慎しむのは善い。 (原文:Cakkhunā saṃvaro sādhu, sādhu sotena saṃvaro,ghānena saṃvaro sādhu... -
欲を断つ者に、憂いはとどまらない
📖 引用原文(日本語訳) この世において如何ともし難いこのうずく愛欲を断ったならば、憂いはその人から消え失せる。水の滴が華から落ちるように。— 『ダンマパダ』 第二四章「愛執」 第三三六偈 🧩 逐語訳 この世において非常に克服... -
欲望に従えば、憂いは根を張る
📖 引用原文(日本語訳) この世において執著のもとであるこのうずく愛欲のなすがままである人は、もろもろの憂いが増大する。雨が降ったあとにはビーラナ草がはびこるように。— 『ダンマパダ』第二四章「愛執」第三三五偈 🧩 逐語訳 ... -
欲に振り回されず、静かに根を下ろす
📖 引用原文(日本語訳) 恣のふるまいをする人には愛執が蔓草のようにはびこる。林のなかで猿が果実を探し求めるように、(この世からかの世へと)あちこちにさまよう。— 『ダンマパダ』 第二四章「愛執」 第三三四偈 🧩 逐語訳 放縦... -
老いてなお清く、智慧と信で生きる喜び
■引用原文(日本語訳) 第二三章 象(三三三)老いた日に至るまで戒しめをたもつことは楽しい。信仰が確立していることは楽しい。明らかな知慧を体得することは楽しい。もろもろの悪事をなさないことは楽しい。 ■逐語訳 老いた日に至るまで:人生の晩年・... -
敬う心が、人生を豊かにする
■引用原文(日本語訳) 第二三章 象(三三二)世に母を敬うことは楽しい。また父を敬うことは楽しい。世に修行者を敬うことは楽しい。世にバラモンを敬うことは楽しい。 *バラモン:ここでは、出自にかかわらず、精神的・道徳的に完成された聖者を指す。... -
本当の楽しみは、徳に生きる心の静けさ
人生にはさまざまな「楽しみ」があります。しかし、その多くは儚く、移ろいやすいものです。では、苦しみや死に直面してなお消えない、本当の楽しみとは何でしょうか。 仏教の聖典『ダンマパダ』のこの一節(第二三章・象331)は、真の楽しみが「心の状態... -
愚と歩むな、独りであっても清くあれ
■引用原文(日本語訳) 第二三章 象(三三〇)愚かな者を道伴れとするな。独りで行くほうがよい。孤独で歩め。悪いことをするな。求めるところは少なくあれ。林の中にいる象のように。 ■逐語訳 愚かな者を道伴れとするな:思慮が浅く、悪行に導くような人... -
真の伴侶なきときは、孤高に歩め
人は誰しも、理解し合える仲間や信頼できる伴侶と共に歩みたいと願います。しかし、人生にはそうした存在に恵まれない時期もあるものです。 そのようなとき、私たちは何を指針として進むべきなのでしょうか。 仏教の聖典『ダンマパダ』において示されるこ... -
賢き友と共に歩め、心穏やかに道を進め
■引用原文(日本語訳) 第二三章 象(三二八)もしも思慮深く聡明で、まじめな生活をしている人を伴侶として共に歩むことができるならば、あらゆる危険困難に打ち克って、心は喜びに満ち、想いも静まり、共に歩め。 ■逐語訳 思慮深く聡明で:洞察力と知恵...