1
1.取引先より¥100,000を借り入れ、その全額が当座預金の口座に振り込まれた。なお、借入れにさいして約束手形を振り出している。
ア.当座預金 イ.普通預金 ウ。手形貸付金 工.支払手形 オ.手形借入金
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
当座預金 | 100,000 | 手形借入金 | 100,000 |
手形による借入れを行ったときは、手形借入金[負債]で処理します。
2.かねて手形を振り出して借り入れていた¥800,000の返済期日となったため、同額が当座預金口座から引き落とされるとともに手形の返却を受けた。
ア.当座預金 イ.立替金 ウ.貸付金 工.手形借入金 オ.支払手形力.受取手形
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
手形借入金 | 800,000 | 当座預金 | 800,000 |
手形による借入金を返済したときは、手形借入金[負債]を減少させます。
3.得意先に対して年利率2.4%、期間10か月で¥600,000を貸し付けていたが、本日満期日のため、利息とともに返済を受け、当座預金口座に入金された。×
ア.当座預金 イ.普通預金 ウ.貸付金 工.借入金 オ.受取利息力.支払利息
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
当座預金 | 612,000 | 貸付金 | 600,000 |
受取利息 | 12,000 |
貸付金を回収したときは、貸付金[資産]を減少させます。
また、回収時に利息を受け取ったときは、貸付期間(本間の場合は10か月)に対応する利息を受取利息[収益]として計上します。
受取利息:600,000円×2.4%×(10ヶ月÷12ヶ月)=12,000
4.当月分の借入金の利息が普通預金口座から引き落とされた。利息の引落額は元本¥500,000に年利率7.3%を適用し、30日分(1年を365日とする)で計算した額である×
当座預金 イ.普通預金 ウ.借入金 工.支払手数料 オ.支払利息受取利息
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
支払利息 | 3,000 | 普通預金 | 3,000 |
借入金の利息を支払ったときは、支払利息[費用]で処理します。本問の場合、利息は日割りで計算し、30日分を計上します。
支払利息:500,000円×7.3%×(30日分/365日)=3,000
5.山梨商事に商品¥100,000を注文し、手付金として¥40,000を小切手を振り出して渡した。
ア.現金 イ.当座預金 ウ.前払金 工.未収入金 オ.前受金 力.仕入
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
前払金 | 40,000 | 当座預金 | 40,000 |
商品の注文にあたって、手付金を支払ったときは、手付金の額だけ前払金[資産]で処理します。
6.商品¥40,000の注文を受け、手付金として先方振出の小切手¥20,000を受け取った。×
ア.現金 イ.当座預金 ウ。前払金 工.前受金 オ.売上 力.仕入
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
現金 | 20,000 | 前受金 | 20,000 |
商品の注文を受け、手付金を受け取ったときは、手付金の額だけ前受金[負債]で処理します。

7.仕入先に注文しておいた商品を本日引き取った。代金¥300,000については、注文時に支払った手付金¥30,000を差し引き、残額については約束手形を振り出した。
ア.当座預金 イ.受取手形 ウ.前払金 工.支払手形 オ.前受金力.仕入
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
仕入 | 300,000 | 前払金 | 30,000 |
支払手形 | 270,000 |
注文していた商品を仕入れたときは、仕入[費用]を計上するとともに、さきに支払っていた手付金の分だけ前払金[資産]を減少させます。
8.得意先静岡商事から当座預金口座に¥80,000の振り込みがあった。このうち¥50,000は商品の注文を受けたさいの内金であるが、残額については内容不明であり、現在、問い合わせ中である。
ア.当座預金 イ.売掛金 ウ.仮払金 工.仮受金 オ.前受金 力.売上
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
当座預金 | 80,000 | 前受金 | 50,000 |
仮受金 | 30,000 |
商品の注文を受けたさいの内金50,000円については、前受金[負債]で処理します。また、内容不明の入金については、その内容が明らかになるまで仮受金[負債]で処理しておきます。
9.従業員の出張にさいし、旅費の概算額¥50,000を現金で渡した。×
ア.現金 イ.当座預金 ウ.仮払金 工.未払金 オ.仮受金力.旅費交通費
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
仮払金 | 50,000 | 現金 | 50,000 |
出張旅費の概算額を渡したときは、旅費の金額が確定するまで、仮払金[資産]で処理しておきます。
10.従業員が出張から戻り、旅費の残額として¥5,500を現金で受け取った。なお、出張にあたって、従業員には旅費の概算額¥60,000を手渡していた。×
ア.現金 イ.当座預金 ウ.仮払金 工.未払金 オ.仮受金力.旅費交通費
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
現金 | 5,500 | 仮払金 | 60,000 |
旅費交通費 | 54,500 |
従業員が出張から戻り、旅費の金額が確定したときは、計上していた仮払金[資産]を減少させるとともに、確定した旅費の分だけ旅費交通費[費用]を計上します。
旅費交通費:60,000円-5,500円=54,500円
11.従業員が出張から帰社し、旅費の精算をしたところ、あらかじめ概算額で仮払いしていた¥30,000では足りず、不足額¥5,000を従業員が立替払いしていた。なお、この不足額は次の給料支払時に従業員へ支払うため、未払金として計上した。×
ア.仮払金 イ.前払金 ウ.立替金 工.未払金 オ.給料 力_旅費交通費
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
旅費交通費 | 35,000 | 仮払金 | 30,000 |
未払金 | 5,000 |
仮払いしていた金額と従業員が立替払いしている金額の合計額を旅費交通費[費用]として計上します。なお、従業員が立替払いしている金額については、あとで給料支払時に会社が支払うため、未払金[負債]で処理します。
12.出張中の従業員から当座預金口座に振り込まれ、仮受金として処理していた¥70,000は、得意先から回収した売掛代金であることが判明した。×
ア.当座預金 イ.売掛金 ウ.仮払金 工.前払金 オ.仮受金 力.前受金
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
仮受金 | 70,000 | 売掛金 | 70,000 |
内容不明の入金額は仮受金[負債]で処理しているので、その内容が判明したときには、仮受金[負債]を減少させます。
13.従業員に対する給料の支払いにあたって、給料総額¥580,000のうち、かねて立替払いしていた従業員負担の生命保険料¥15,000と、所得税の源泉徴収分¥87,000を差し引き、残額は現金で支給した。●
ア.現金 イ.仮払金 ウ.前払金 工.従業員立替金 オ.所得税預り金力.給料
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
給料 | 580,000 | 従業員立替金 | 15,000 |
所得税預り金 | 87,000 | ||
現金 | 478,000 |
従業員の給料を支払ったときは、給料総額を給料[費用]で処理します。また、給料から源泉徴収した所得税については、預り金[負債]で処理しますが、本問は指定勘定科目より所得税預り金[負債]で処理します。
従業員負担の生命保険料を会社が立替払いしたときに立替金[資産]で処理しているので、この立替額を給料から天引きしたときは立替金[資産]の減少として処理します。なお、本問では指定勘定科目より、従業員立替金[資産]で処理します。
14.給料日に、給料総額から源泉所得税¥40,000を差し引き、残額¥360,000を当座預金口座から従業員の普通預金口座に振り込んだ。
ア.現金 イ.当座預金 ウ.前払金 工.従業員立替金 オ.所得税預り金力.給料
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
給料 | 400,000 | 当座預金 | 360,000 |
所得税預り金 | 40,000 |
会社の当座預金口座から従業員の普通預金口座に振り込んでいるので、当座預金[資産]の減少として処理します。
なお、給料総額は源泉所得税40,000円と従業員の手取額360,000円を合計した金額となります。
給料:40,000円+360,000円=400,000円
15.7月1日、本年度の雇用保険料¥72,000を一括して現金で納付した。このうち従業員負担分は¥24,000(月額¥2,000)で、残額は会社負担分である。従業員負担分については、 4月から6月までの3か月分は給料から毎月月額相当額を差し引いて支給しているが、7月以降の9か月分については、いったん会社が立て替えて支払い、その後の毎月の給料から精算することとしている。×
ア.現金 イ.従業員立替金 ウ.所得税預り金 工.社会保険料預り金オ.給料 力.法定福利費
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
法定福利費 | 48,000 | 現金 | 72,000 |
従業員立替金 | 18,000 | ||
社会保険料預り金 | 6,000 |
会社負担分の社会保険料(健康保険料・厚生年金保険料・雇用保険料)は、法定福利費[責用]で処理します。
また、従業員負担分を給料から天引きしたときには、社会保険料預り金[負債]で処理し、会社負担分とあわせて納付したときに、社会保険料預り金[負債]の減少で処理します。
なお、本間では従業員負担分の社会保険料のうち、9か月分については、いったん会社が立て替えて支払っているため、9か月分については従業員立替金[資産]で処理します。
- 社会保険料預り金:@2,000円×3か月分=6,000円
- 従業員立替金:@2,000円×9か月分=18,000円
2
1.商品¥80,000を売り上げ、代金のうち¥50,000は自治体が発行している商品券で受け取り、残額は現金で受け取った。●
ア.現金 イ.売掛金 ウ.受取手形 工.受取商品券 オ.売上 力.仕入
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
受取商品券 | 50,000 | 売上 | 80,000 |
現金 | 30,000 |
他者が発行した商品券を受け取ったときは、受取商品券[資産]で処理します。
2.上記1.の商品券をすべて精算し、同額の現金を受け取った。●
ア.現金 イ.売掛金 ウ.受取手形 工.受取商品券 オ.売上 力.仕入
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
現金 | 50,000 | 受取商品券 | 50,000 |
所有する商品券を精算したときは、受取商品券[資産]の減少として処理します。
3.新規の店舗としてビルの3階部分を1か月あたり¥234,000で賃借する契約を結んだ。契約にあたり敷金(家賃の2か月分)および不動産業者に対する仲介手数料(家賃の1か月分)を小切手を振り出して支払った。×
ア.現金 イ.当座預金 ウ.差入保証金 工.支払家賃 オ.支払地代力.支払手数料
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
差入保証金 | 468,000 | 当座預金 | 702,000 |
支払手数料 | 234,000 |
不動産の賃貸借契約を結ぶときに差し入れた敷金(退去時に返還されるもの)は、差入保証金[資産]で処理します。また、不動産会社に支払った仲介手数料は、支払手数料[費用]で処理します。
差入保証金(敷金):234,000円×2か月分=468,000円
4.事務所として1か月あたり¥300,000で賃借している建物の賃貸借契約が終了し、契約時に支払った敷金(家賃の2か月分)のうち、修繕費¥450,000を差し引かれた残額が普通預金口座に入金された。●
ア.当座預金 イ.普通預金 ウ.支払家賃 工.修繕費 オ.差入保証金力.支払手数料
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
修繕費 | 450,000 | 差入保証金 | 600,000 |
普通預金 | 150,000 |
不動産の賃貸借契約が終了し、敷金を返還されたときは計上している差入保証金[資産]を減少させます。また、固定資産の修繕にかかった費用は修繕費[費用]で処理します。
差入保証金:300,000円×2か月=600,000円
5.建物と土地の固定資産税¥350,000の納付書を受け取り、ただちに当座預金口座から振り込み、納付した。●
ア.現金 イ.当座預金 ウ.建物 工.土地 オ.支払手数料力.租税公課
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
租税公課 | 350,000 | 当座預金 | 350,000 |
固定資産税を納付したときは、租税公課[費用]で処理します。
6.郵便切手¥5,000と収入印紙¥20,000を購入し、現金で支払った。なお、郵便切手と収入印紙はただちに使用した。×
ア.貯蔵品 イ.現金 ウ.通信費 工.支払手数料 オ.租税公課力.消耗品費
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
租税公課 | 25,000 | 現金 | 25,000 |
郵便切手代は通信費[費用]、収入印紙代は租税公課[費用]で処理します。なお、決算時に未使用分がある場合には、いずれも未使用分を貯蔵品[資産]に振り替えます。
7.給与支給時に給料総額から天引きした従業員負担分の社会保険料(健康保険料¥180,000、厚生年金保険料¥300,000)に会社負担分(従業員負担分と同額)を加算した金額を普通預金口座から納付した。×
ア.給料 イ.法定福利費 ウ.従業員立替金 工.従業員預り金オ.普通預金 力.租税公課
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
従業員預り金 | 480,000 | 普通預金 | 960,000 |
法定福利費 | 480,000 |
給与支給時に給料総額から天引きした従業員負担分の社会保険料は預り金[負債](本問では従業員預り金[負債])で処理しているので、納付時には従業員預り金[負債]を減少させます。
従業員預り金:180,000円+300,000円=480,000円
また、会社負担分の社会保険料は法定福利費[費用]で処理します。
8.商品¥200,000(税抜価額)を仕入れ、代金は消費税10%を含めて掛けとした。なお、消費税については税抜方式で処理する。●
ア.現金 イ.仮払消費税 ウ.買掛金 工.仮受消費税 オ.未払消費税力.仕入
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
仕入 | 200,000 | 買掛金 | 220,000 |
仮払消費税 | 20,000 |
商品を仕入れたときに支払った消費税は、仮払消費税[資産]で処理します。
仮払消費税:200,000円×10%=20,000円
9.福島商事に商品¥550,000(税込価額)を売り上げ、代金のうち¥300,000は約束手形(同社振出)で受け取り、残額については小切手(同社振出)で受け取った。なお、消費税については税率10%で税抜方式で処理する。●
ア.現金 イ.当座預金 ウ.売掛金 工.受取手形 オ.仮払消費税力.仮受消費税 キ.売上
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
受取手形 | 300,000 | 売上 | 500,000 |
現金 | 250,000 | 仮受消費税 | 50,000 |
商品を売り上げたときに受け取った消費税は、仮受消費税[負債]で処理します。
なお、税抜方式なので、売上[収益]は消費税を含まない価額で計上します。
- 仮受消費税:550,000円× (0.1/1.1)= 50,000円
- 売上:550,000円-50,000円=500,000円
また、約束手形を受け取ったときは、受取手形[資産]で処理し、他社が振り出した小切手を受け取ったときは、現金[資産]で処理します。

10.株式会社の設立にあたり、株式100株を1株あたり¥20,000で発行し、払込金額のすべてが普通預金口座に預け入れられた。●
ア.現金 イ.当座預金 ウ.普通預金 工.前受金 オ.資本金力.繰越利益剰余金
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
普通預金 | 2,000,000 | 資本金 | 2,000,000 |
株式を発行したときは、原則として払込金額(発行価額)の全額を資本金[資本]として処理します。
資本金:@20,000円×100株=2,000,000円
11.事務作業に使用する物品を購入し、品物とともに次の請求書を受け取った。なお、代金は後日支払うこととした。
ア.現金 イ.備品 ウ.買掛金 工.未払金 オ.消耗品費 力.支払手数料
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
12.出張から戻った従業員から次の領収書と報告書が提出されるとともに、以前に概算払いしていた¥20,000との差額を現金で受け取った。なお、電車賃は領収書なしでも費用計上することにしている。
ア.現金 イ.仮払金 ウ.前払金 工.仮受金 オ.未払金 力.旅費交通費
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
13事務所の賃借契約を行い、以下の振込依頼書どおりに普通預金口座から振り込み、賃借を開始した。なお、仲介手数料は費用として処理すること。
現金 イ.普通預金 ウ.差入保証金 工.支払家賃 オ.支払地代 支払手数料
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
14商品を仕入れ、品物とともに次の納品書を受け取り、代金は後日支払うこととした。なお、消費税については税抜方式で処理する。
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
15.先日、商品¥86,000を掛けで仕入れたが、この取引について借方、貸方とも誤って¥68,000と記帳していた。よって、正しい金額に修正した。なお、修正にあたっては、取引すべてを修正するのではなく、一部のみを修正する方法によること。
ア.現金 イ.売掛金 ウ.前払金 工.買掛金 オ.売上 力.仕入
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
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