目次
📜 引用原文(一〇)
法に帰依した人々は得るところがある。
かれらは昼も夜もつねに法を念じているので。
🔍 逐語訳・用語解説
- 法(ダルマ):仏が説いた真理・教えそのもの。宇宙と人生の根源的な法則でもあり、倫理と智慧の道。
- 法に帰依する:仏の教え・真理・実践道に信を置き、自らの行動と価値観の拠り所とすること。
- 得るところがある:精神的平安・人生の方向性・迷いの減少・行動の一貫性など、多面的な恩恵を得る。
- 昼も夜も法を念ずる:生活の中に法を浸透させ、片時もそれを忘れずに実践し、反省し、深めていく態度。
🗣 全体の現代語訳(まとめ)
仏の教え(法)に心から帰依し、昼も夜もそれを思い、実践し続ける人には、
深い気づきと安定した生き方という得るものがある。
法を忘れずに生きることが、そのまま人生を照らす灯となるのである。
💡 解釈と現代的意義
この節は、「原理原則に立脚すること」の重要性を強く説いています。
どれほど時代が変わっても、正しいこと・真実・普遍的価値に立脚して生きる者は、
迷いや誘惑に惑わされることなく、道を見失わずに進むことができます。
法とは「人生のコンパス」であり、それに従うことは、自己を正し、他者にも正しさをもたらす行動の基盤となるのです。
🏢 ビジネスにおける解釈と適用
観点 | 解釈と実践例 |
---|---|
原理原則の尊重 | その場しのぎではなく、「正直」「誠実」「利他」など不変の価値観を重んじることで信頼を築く。 |
倫理的判断 | 迷ったとき、「それは正しいか」「道に適っているか」を指針に決断する習慣が身につく。 |
継続的内省 | 常に「これは法に適っているか」を省みることが、誤りを未然に防ぎ、行動を洗練させる。 |
組織文化形成 | 組織全体が「法に立つ文化」を共有すると、ブレない一体感と高い倫理性が育つ。 |
✅ 心得まとめ
「真理に立ち、真理を忘れぬ者は、道を見失わない」
法を念じるとは、道徳・智慧・正しさを常に心に抱き、
それを基準にすべてを判断し、行動するという生き方です。
混乱や困難の多い現代だからこそ、法(ダルマ)を忘れずに生きる人は、
しなやかで力強く、揺るがぬ信念をもって社会の中で輝くことができるのです。
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