会社の成否は、社長の決断によってほぼ決まります。特に小規模な企業では、社長が全ての方針を決定し、社員がその方針に従って実行するというシンプルな構図が成立します。つまり、「会社はやり方で決まるのではなく、決定で決まる」のです。
社長の最重要任務は「方針の決定」
会社における「決定権」を持つのは社長だけです。特に小さな企業では、その比重がさらに大きくなります。社長が正しい方針を決定しなければ、社員は何を実行すればよいか分からず、いわゆる「方針状態」に陥ります。
- 社長の役割: 方針を決定すること
- 社員の役割: 方針を実行すること
この明確な分担がなければ、企業は迷走し、成果を上げることはできません。
方針決定の基本は「真似ること」
方針を決める際、無理に0から1を生み出そうとする必要はありません。多くの企業が、自力で成果を出そうと試みますが、知識や経験が伴わなければ失敗することがほとんどです。
そこで重要になるのが、「結果を出している他者の真似をする」ことです。
- 真似ることは最高の創造
成功している事例を模倣することで、最短距離で成果を出すことができます。これは効率的で、かつ実践的な戦略です。 - 段階的な学びを重視する
階段を一歩ずつ上がるように、段階的に成長していく姿勢が重要です。いきなり高い目標を掲げると、社員から反発を招き、実行力を損なうことになります。
経営計画書の作成は「手を動かす」ことから始める
経営計画書を作成する際、初めから見栄えや理想ばかりを追求してはいけません。特に社員教育がまだ十分でない段階の企業では、シンプルで具体的な方針が効果的です。
- 手を動かすことが成功の原点
社長が頭を使いすぎると、無駄に時間や資金が消費されます。一方で、手を使って具体的な行動に落とし込むことが、実績につながります。 - 成功事例を参考にする
たとえば、武蔵野の経営計画書のような成功事例を模倣することで、具体的かつ実現可能な計画を立てることができます。
トップダウンが有効な場面
小さな企業においては、社員教育が十分でない場合も多く、トップダウン型の意思決定が最適です。社長が方針を明確に示し、それを社員が実行する。このシンプルな体制が、特に初期段階では成果を上げやすいのです。
結論
会社経営において重要なのは、行動を伴う「決定」です。そして、その決定は0から生み出す必要はなく、成功事例を真似ることから始めるべきです。
- 社長は「頭ではなく手を使う」ことを意識する。
- 方針を具体的に示し、社員に実行を促す。
- 経営計画書は段階的に作成し、見栄えよりも実行可能性を重視する。
このような姿勢を貫くことで、企業は着実に成長への道を歩むことができます。
頭ではなく、手を使ってつくる
「社長ひとりで99%決まる」繰り返します。会社はやり方で決まるのではありません。決定で決まります。ではだれが決定するのか。社長です。
会社の中で決定できるのは社長のみ。特に小さな会社では社長ひとりで99%が決まります。では何を決定するのか。方針です。
社長が方針を決定しなければ、社員は何を実行していいかわかりません。それこそ方針状態になっていしまう。
ですから社長のいちばん大切な仕事は、方針を決定すること。一方社員のいちばん大切な仕事は方針を実行することです。
ではどのように方針を決めるのか。真似です。
人はやさしいことから段階的に学んでいくのが正しい。知識や経験がないのに、0から1を生み出すことはできません。
多くの会社が0から1を生み出すことをしようとして結局は0のままで終わってしまう。独力で成果を出せないなら、人の真似をしてでも成果を出すほうが正しいと考えています。
結果の出ているものを真似ることこそ、最高の創造であり、真似は最高の戦略。
武蔵野の36期経営計画書が真似しやすい
初めから見栄えのするかっこいい経営計画書を作りたがる。理想や願望をもっともらしく書きたがる。実力がともってないのに、上ばかり見る。だから実績につながらない。
階段は一歩ずつしか上がれないのに、いきなりゴールを目指そうとする。だから社員が反発する。
社長は頭を使ってはいけません。使っていいのは手だけです。頭を使うとお金がでます。
不動産を買うときに、最初に払うのは頭金。お金が入るのは手当に手数料、つまり手です。
30年にわたって経営計画書を作成・実行してきた歴史があり、現在の経営計画書には数多くの方針が明文化されています。
日本経営品質賞への申請をふまえ、各方針のレベルも高くなっているので、これから経営計画を立てていこうとする会社には真似しにくい。
社員教育の行き届いていない小さな会社であれば、トップダウンが正しい。
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