われわれは、金を貴び、その力を善く用いることを常に心に留めねばならぬ。
金は人生にとって欠くべからざるものであり、また大いなる働きをなすものであるが、同時に人を誤らせる危うさも孕んでいる。
ゆえに金は、貴ぶべくもあり、賤しむべくもある。
そのいずれとなるかは、金そのものの性質ではなく、それを有する者の人格にかかっている。
人格正しき者にあっては、金は人を益する手段となり、人格卑しき者にあっては、金は人を損なう毒ともなる。
金を支配するのではなく、己がまず節を正し、金にふさわしき人たらねばならぬ。
○われわれは金を貴んで善用することを忘れてはならない。実に、金は貴ぶべくまた賤しむべし。これをして貴ぶべきものたらしむるのは、偏に所有者の人格によるのである。
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