人は、頼まれて動くばかりではない。
道理が通っていれば、
誰に言われずとも手を差し伸べたくなるものだ。
世話を焼くとは、義務や負担ではない。
そこに正しさや誠意があると感じれば、
人は自ずと力を貸したくなる。
反対に、どれほど口で美辞麗句を並べても、
その根に打算や不正があれば、
人の心は動かぬ。手も足も動かぬ。
ゆえに、他人の協力を得たいならば、
まず己が道理を貫くこと。
どんなに小さなことであれ、
筋が通っており、正直で、他人を思いやるものであれば、
見る人は必ず見ている。
そしてその行いは、人の信を呼び、
思わぬところから手が差し伸べられる。
世に「情けは人のためならず」という言葉があるが、
その情けもまた、道理の上にこそ成り立つ。
道理に生きよ。誠を尽くせ。
人の心は、正しきもののもとに集う。
○道理ある所には、自ら進んで世話をしてやる気にもなる
コメント