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社員に必ず長期休暇を取らせる仕組み

社員に連続した長期休暇を取らせる仕組みを徹底しています。特に課長職以上の幹部社員には、9日間の有給休暇を取ることが義務づけられています。この取り組みは、単にリフレッシュのためではなく、組織全体の効率化や人材育成を目的とした重要な戦略です。

目次

仕事に人をつける仕組み

長期休暇を義務化する理由

課長職以上の幹部社員には、月末から月初の最も忙しい時期に休むことが義務付けられています。この期間中に仕事をしてしまった場合、始末書が課され、2枚書いた場合は賞与が半額になる厳しいペナルティがあります。

  • 業務の引き継ぎが促進される
    長期休暇中に幹部社員が不在となるため、自然と他の社員がその業務を代行する仕組みが作られます。部長が休めば課長が、課長が休めば一般社員が代わりを務めるため、業務の標準化とマニュアル化が進みます。
  • 仕事をブラックボックス化しない
    人ではなく仕事に焦点を当てることで、業務内容が透明化されます。これにより、誰が担当してもスムーズに業務が進むようになります。

仕事に人をつけるメリット

新幹線「のぞみ1号」を例にすると、どの運転手が運転しても同じ時間に出発し、同じ時間に到着します。これが「仕事に人をつける」考え方です。

  • 総務や経理などの部門で定期的に人事異動が行えるのも、この仕組みのおかげです。業務が属人的にならず、誰でも引き継げる環境が整備されています。

幹部社員が部下を育てるようになる理由

多くの企業では、部下を育てることに消極的な幹部社員が多い理由があります。

  1. 人を育てるのは面倒
    人材育成には手間がかかるため、幹部社員はそれを避けようとする傾向があります。
  2. 自分の立場が脅かされる恐れ
    部下が自分よりも優秀になると、自らのポジションが危うくなる可能性があるため、人材育成を避ける幹部もいます。

しかし、武蔵野では幹部社員が長期休暇を取る間に業務が滞ると、その責任は休んでいた幹部自身に問われます。これにより、幹部は部下に最低限必要な業務を教えざるを得なくなります。

  • 自分がいなくても回る仕組みを作る
    幹部社員が長期休暇を取ることで、「自分がいなければ仕事が回らない」という思い込みが排除され、業務の効率化が進みます。

長期休暇の心理的効果

1. 社員が素直になる

長期休暇を取ることで、「自分がいなければ会社が回らない」と思い込んでいる社員がその考えを改めるきっかけになります。これにより、組織内の協調性が高まり、社員同士がスムーズに協力できる環境が整います。

2. 休み明けに働く意欲が高まる

長期休暇を取った社員、特に既婚者の場合、休暇中に家庭での多くの雑務をこなすことになります。子どもの世話や買い物、掃除、旅行などに追われ、体力もお金も消耗し、「休み疲れ」状態になることも珍しくありません。その結果、「仕事をさせてほしい」と感じるようになり、休み明けから意欲的に働く社員が増えます。

  • : 連休明けに、スキップしながら出社する社員がいるほど、職場復帰を喜ぶケースもあります。

まとめ

社員に長期休暇を取らせることは、業務効率化や人材育成だけでなく、社員の心理や行動に大きな影響を与えます。この取り組みは、単なる休暇制度にとどまらず、仕事の標準化、人材育成、社員の意識改革を目的とした戦略的な仕組みです。

このような仕組みを導入することで、社員一人ひとりが責任を持って業務を遂行できる環境を整え、会社全体の成長を促進します。そして、社員がリフレッシュしながらも、意欲的に働く文化を醸成することにつながります。

この記事でわかること

社員には必ず長期休暇を取らせる

仕事に人をつけると社員は長期休暇が取れる

課長職以上は、連続して9日間の有給休暇を取らなければいけません。それも月末から月初にかけていちばんいそがしいときに休ませている。長期休暇中に会社で仕事をすると始末書です。2枚で賞与半額

月末・月初には棚卸しがあり、給与計算があり、一番忙しい。課長職以上が休むと引き継ぎが大変とか業務が滞ると思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

部長が休めば課長が代わりをつとめ、課長が休めば一般社員が変わりを務めればいいだけのこと。仕事の標準化・マニュアル化が進み、他の人が業務を代行できる仕組みが自然とできる。

人に仕事をつけるとブラックボックスになり、何をやっているのかが見えなくなります。そこで仕事に人をつけています。

のぞみ1号は新人の運転手でもベテランの運転手でも誰が運転しても6時に東京駅を出発して8時25分に新大阪駅に到着する、

毎年総務部門の人材を変えることができるのも、2年に1度経理部門の課長を入れ替えることができるのも、仕事に人をつけているから。

幹部は人を育てないのが当たりまえ

多くの会社でどうして人が育たないのかといえば、人を育てるのが面倒だから。もうひとつの理由は、部下が自分よりも優秀になると、自分の立場がなくなってしまうからです。

自分が抜かれる危険性があるなら、人を育てない。こう考える幹部がまともです。社長がそのことに気づかないのは、それは社長だけ抜かれないから。

部長が休んで業績が下がると、それは部長の責任です。だから部長は部下に最低限必要なことを教えるようになる。自分がいなくも仕事がまわるようにしておく。

自分がいないと仕事が回らないと考える社員がいます。ではその社員が交通事故にあって1ヶ月入院することになったら、会社は潰れますか。

潰れませんよね、したがって長期休暇を取らせるとわがままな社員がいなくなります。おれがいなければ、回らないというお仕着せがなくなり、社員が素直になる。

もうひとつ、9日間連続で休みをとった社員、とくに妻帯者は、出社後から一生懸命働きます。連休明けに、スキップしながら出社する社員までいます。

ゆっくり休んでリフレッシュしたから、いいえ違います。休みが取れると、奥さんからいろいろなことを頼まれるでしょう。こどもの世話、買い物、掃除、洗濯、旅行、、、体力もお金も消費して、ヘトヘトになり、休みが苦痛に感じるようになる。だから頼むから会社を仕事をさせて欲しいと思う、これも人間の心理です。

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