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信と智慧こそが、人生最高の宝である


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📖 引用原文(日本語訳)


生きとし生ける者どものあいだにあって、
信仰と知慧とを得た賢い人にとっては、
それが実に最上の宝である。
そのほかの宝はつまらぬものである


📝 逐語訳

  • この生ある者たちの世界において、
  • **信仰(シュラッダー)智慧(プラジュニャー)**を手にした者にとっては、
  • それらがこの世で最も貴い宝である。
  • 名声や富など、他のいかなる宝も、それに比べれば取るに足らぬものとされる。

🧩 用語解説

  • 生きとし生ける者(プラーニン)
    命あるすべての存在。人間のみならず、動植物・動くすべてのものを含む。
  • 信仰(シュラッダー)
    心の奥底にある「正しきもの」への信頼。自己・真理・宇宙の理への確信。
  • 智慧(プラジュニャー)
    単なる知識ではなく、「真理を見抜く目」。生死を超えて物事を洞察する能力。
  • 最上の宝(シュレーヤス・ナイダナム)
    永続的な価値を持ち、失われることなく人を導く、内的な資産。
  • その他の宝
    富、名誉、地位、快楽など。外的・一時的なものであり、時間や状況によって失われる可能性があるもの。

💡 全体の現代語訳(まとめ)

この世界に生きる無数の命のなかで、
信仰と智慧という宝を得た人にとって、
それらは最も尊く、他のすべての宝は色あせて見える。
それは、決して失われない本当の価値を持っているからである。


🔍 解釈と現代的意義

この節は、人生において何を「本当の宝」とみなすべきかという価値観を根底から問いかけています。

お金・名声・所有物などは状況や運によって得られたり失われたりする「流動的な資産」です。
一方で、「信仰と智慧」は、

  • 苦しみに直面したときの支えになり、
  • 判断に迷うときの光となり、
  • 死を迎えるときさえも、その人の魂を導く——

**つまり、いかなる状況でも力となる「永続的資産」**なのです。


🏢 ビジネスにおける解釈と適用

観点適用例
本質的価値の見極め一時的な売上や賞賛よりも、理念や志を持ち、学び続ける姿勢が長期的な成功に直結する。
意思決定の指針組織としての「信じること」(ミッション)と「見通す力」(戦略的洞察)が経営の核になる。
人材育成における重点技能よりも「人格」と「価値観」を育てることで、変化に強い組織がつくられる。
企業文化の柱文化の中核に「信頼・誠実・探究」を据えることで、持続可能な成長と高い社会的評価が得られる。

✨ 心得まとめ

「失われぬ宝を持つ者は、もはや揺るがぬ者である」
信じる心と、深く物事を見通す智慧こそが、
この世において何よりも大切な財である。
バガヴァッド・ギーターは告げる——
「移ろうものにとらわれず、不変の価値を見よ」


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