知識を得るには、他人から教わる「学び」と、自らの頭で深く考える「思索」の両方が欠かせない。
ただ教えを受けるだけで、自分の頭で咀嚼しなければ、それは表面的で、すぐに失われてしまう。
逆に、独りよがりに考えるだけで他者の教えを取り入れなければ、偏りや思い込みに陥り、かえって危険である。
学びと考察の両輪があってこそ、知は深まり、身につくものとなる。
「学(まな)んで思(おも)わざれば則(すなわ)ち罔(くら)し。思って学ばざれば則ち殆(あや)うし」
知を得たいなら、学びを問いに変え、問いを学びに戻すこと。その往復が真の理解を育てる。
※注:
- 「学」…人から教わること、知識を取り入れること。
- 「思」…自分で深く考えること、内省すること。
- 「罔(くらし)」…ぼんやりとしてつかみどころがないこと。
- 「殆(あやうし)」…危険な状態に陥ること。判断を誤る恐れ。
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